12日、インド英字紙ヒンドゥスタン・タイムズは、国際仲裁裁判所判決は中国にとって有利な結果をもたらすと分析した。判決後も中国の行動に歯止めがかからなければ、米国の無力さがさらに浮き彫りになると指摘した。

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2016年7月12日、インド英字紙ヒンドゥスタン・タイムズは、国際仲裁裁判所判決は中国にとって有利な結果をもたらすと分析した。14日付で環球時報が伝えた。

国際仲裁裁判所は南シナ海問題に関する判決を下した。歴史的領有という中国の主張を否定したほか、人工島についても排他的経済水域(EEZ)を有する島しょではないとの判断を下した。中国にとって不利な判決であることは確かだが、しかし最終的な勝者は中国かもしれない。

中国は南シナ海での実効支配を強化しているが、米国は有力な対抗手段を打ち出せないできた。約1年半前から「航行の自由」作戦を実施し、軍艦や軍用機を派遣しているが、大きな影響力は行使できていない。中国が判決を無視して実効支配の強化に努めれば、米国の無力はより鮮明なものとなる。

かつて東南アジア諸国連合(ASEAN)のエリートがインド高官に語った話が象徴的だ。「もし中国の空母が来たならば、米国に助けを求める。もし米国が空母を派遣しなかったら私たちはもろ手を挙げて中国の空母を歓迎するだろう」、と。もし米国が有効な対抗手段を見つけられなければ、ASEAN諸国は中国を歓迎する道しか残されていないというわけだ。(翻訳・編集/増田聡太郎)