アメリカ陸軍や自衛隊が運用しているUH-60(日本はUH-60J)はブラックホークの愛称で有名なヘリコプターですが、30年以上の運用期間を経てようやく後継機種候補が登場しています。イギリスで開催されたファーンボロ・エアーショーにて、ベル・ヘリコプターの最新型機「V-280 ヴァーロー」のモックアップや画像が公開されました。
 

 
V-280ヴァーローのシルエットはどこかチルトローター機の「V-22 オスプレイ」を連想させますが、それもそのはず、V-22 オスプレイもベル・ヘリコプターとボーイングで共同開発された機種です。しかし、V-280 ヴァーローのエンジンは主翼に固定されローターのみが角度変更するという違いがあります。
 
ベル・ヘリコプターの発表によれば、V-280 ヴァーローは現行ヘリコプターの2倍の速度/航続距離で移動することができます。移動可能距離は500〜800海里で空中給油も可能となっており、4人〜14人の隊員を乗せたりブラックホークの25%増しの積載能力を誇ります。巡航スピードは280ノット(時速約520km)です。
 
さらにV-280 ヴァーローは前方への攻撃能力を獲得し、グラスコックピットで最新戦闘機「F-35」のような操作性を実現しています。また機体価格は2000万ドル(約21億円)となり、オスプレイよりもずっと安価になる予定です。
 
V-280ヴァーローの導入にはイギリスやオーストラリア、カナダなども興味を示しています。オスプレイの導入を決定している日本ですが、このV-280 ヴァーローが導入される日はくるのでしょうか? なお、V-280 ヴァーローは2017年に初飛行を予定しています。
 
Image Credit: Bell Helicopters
■This could be the new replacement for the US Army’s Blackhawk helicopter
http://www.businessinsider.de/replacement-for-the-us-armys-helicopter-2016-7?utm_source=rss&utm_medium=rss