知名度低すぎな古代生物「デスモスチルス」 大阪・海遊館で企画展

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「デスモスチルス」ってなんだと思いますか?関西の国立大学3校(京都大学、大阪大学、神戸大学)の現役学生約300名にこうアンケートをしたところ、“厨二病っぽい技”“極悪野球チームの名前”などの解答が続出し、全体の 84.3%が「デスモスチルス」を知らないという結果になったそうです。

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このアンケートをとった、大阪・海遊館では7月15日から2017年春にかけ、謎に包まれた古代生物に迫る企画展「デスモスチルスのいた地球 〜謎だらけの古代生物たち〜」を開催するそうです。ちなみにアンケートをとった海遊館の飼育員達の回答は75%が「知らない」という回答だったとのこと。海の生き物のプロでさえ、ほぼその名前は知らなかったようです。

さて、その「デスモスチルス」とは、紀元前3000万年前〜1000万年前に生息したとされる古代生物。化石が発見され100年以上たつそうですが、化石のほとんどが、日本で見つかっており、全身骨格は日本でしか見つかっていません。しかも、化石は北海道から島根まで日本各地で見つかっているんだとか。生態や姿についてまだまだ謎多き生物ですが、もしかしたら日本は「ナゾの生物の一大生息地域」だった可能性も?

海遊館で開催される企画展では、そのデスモスチルスの化石レプリカの展示やショートムービー、「進化」を楽しめるデジタルアトラクションなどを通じ、デスモスチルスや古代生物の謎について来場者とともに一緒に学び考える内容となっているそうです。

他にも、イルカやアシカの祖先たちの“謎”、ペンギンと似ている絶滅生物「ペンギンモドキ」の“謎”から、生きた化石シーラカンス(日本で最初の実物標本)も展示されます。この標本は、1967年にフランスから送られた日本で最初のシーラカンス標本。場所は海遊館エントランスビル 4F 企画展示コーナーにて行われます。