通常、お金がかかる新車発表会は今までになかった新型車や、4年以上かけて開発してきたフルモデルチェンジの車両に対して行うのが通例です。しかも、自動車メーカーの社長が登場するのは「おー、力が入ったクルマなんだな」と勝手に邪推したりしています。それが利用料金が半端なさそうな高級ホテルなどだとなおさらです。

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ところがマツダは今回、アクセラの「マイナーチェンジ」で小飼雅道社長が登場する新車発表会を行いました。場所は、高級ホテルではなく、自前のR&Dセンターではありますが。

小飼社長は、

マツダの新しい商品改良への取り組みを知っていただくために開催します。CX-5以降スカイアクティブと魂動(KODO)デザインのニューモデルを発表してきたが、ジェネレーション2の開発を進めている。そのあらゆる次世代技術の要素を前倒し採用しています。
新技術を迅速に採用し、商品価値を高めることで、販売台数、収益性を高め質の高いステージへと進みたい。

とスピーチ。第2世代の技術、デザインは進んでいるが、採用できるものはどんどん、マイナーチェンジのタイミングでも採用して進化させている。それによって買い替えの需要にも対応していくということです。

 

こういった背景には、グローバルでは堅調なものの国内販売の前年割れが続いている事実もあります。昨年は、5月にロードスターを投入しましたがこれは大きな台数を見込む車種ではなく、その前の2月にCX-3を投入して1年半くらい新型車の投入がないことも原因です。

かといって、以前のような販売奨励金、すなわち値引きに頼る台数増をすれば、結果的にクルマの価値を下げることに繋がります。そこで、クルマ自身の価値を上げる新技術投入による商品改良をやっていくことで、お客さんに喜んでもらえるクルマ作りを続けるということでしょう。

 

これは、大幅な改良を行いグレードの高い商品にシフトしたCX-5やアテンザの販売結果の実績からも見えてくるようです。

もちろん、ファミリアから続くアクセラ(輸出名マツダ323)がマツダの販売台数の3分の1を占める、まさしく屋台骨を支える一台であることからも、失敗できない意気込みを感じます。

新型アクセラの国内月販目標は平均で2500台、グローバルでは昨年並みの45万台が必達目標とのこと。

 

パッと見には大きく変わったと見えないが中身を充実させた大幅改良のマイナーチェンジ、他社が運転の自動化に向かっているとも見える中で、ドライバーが積極的に運転することを前面に打ち出した商品力がどのようにユーザーに響くのか注目されます。

(clicccar編集長 小林 和久)

 

アクセラのマイナーチェンジで社長登壇の発表会を行うマツダの思いは?(http://clicccar.com/2016/07/14/386139/)