©Disney 撮影 / つるたま モデル / 片岡ミカ

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いよいよ始まった、2016年の東京ディズニーランド「ディズニー夏祭り」と、東京ディズニーシー「ディズニー・サマーフェスティバル」(8月31日まで)。

【写真16枚】夏のスペシャルイベント開催中! 東京ディズニーリゾート フォトギャラリー

大量の散水ショーを心待ちにしていた方も、多いのではないでしょうか。

暑い夏に心掛けたいのは、熱中症の対策。

今回は、過去に幾度か熱中症で倒れた事のある筆者が、その反省と経験を踏まえ、東京ディズニーランド&東京ディズニーシーパーク内で、暑い夏を乗り切るために必要なコツをご紹介します。

他、熱中症対策や、まさかの時に使える方法もまとめてありますので、気になる方は、最後まで目を通してみて下さい。

1. 暑さに負けないために、まずはひと汗かいておこう

エアコンの効いた部屋から、暑い外に出るときに感じる、ギャップの激しい寒暖差。

急激に暑くなると、冷房に慣れきった身体が、悲鳴を上げることもあります。

特に今年は、梅雨が開ける前にもかかわらず、急激に暑くなってから、連日のように熱中症のニュースを、TV等で目にする事が多くなりました。

とりわけ、日常的に冷房の効いた部屋で過ごされる方は、体内に熱がこもって、熱中症になる前に、事前に入浴時に湯船に浸かるなどして、発汗しやすい身体を作っておくことも必要だと思います。

2. 遊びに行く前日は早く寝る

熱中症は、当日、炎天下で水分補給を怠るから発症するだけではないようです。

日々の健康状態にも大きく左右されます。

例えば、仕事が忙しくて睡眠不足、そして疲労も蓄積気味となると、やはり体調を崩しやすい、熱中症になりやすい傾向になるようです。

私も、過去に熱中症になったケースは、仕事の都合で、連日午前様の帰宅。

2時頃に寝るけど4時頃に起床。

始発で夏場のパークに出掛けるも、暑さに負けて、具合が悪くなって、同行者に思い切り迷惑をかけてしまった事があります。

各自、適切な睡眠時間は確保して欲しいのですが、普段より多めに寝るという事で、ここは自衛しましょう。

そして、ちょっとでも体調が悪い状況であれば、勇気を持って、行くことを中止して下さい。

同行者に付き合わない迷惑より、無理して付き合って、具合が悪くなって、パークから救急車で病院に運ばれる方が、よっぽど迷惑です。

3. 朝1杯のお味噌汁が熱中症を防ぐ???

朝ごはんは食べないよりも、絶対に食べたほうが良いです。

炎天下では、想像以上に体力も消耗します。

1日たっぷり遊ぶために必要な、エネルギー補給は、とても大事ですから、出来る限り食べたほうがいいですね。

始発電車に乗って、東京ディズニーリゾートまで行くので、時間的な余裕がない事も加えて、起きてすぐにご飯を食べることが出来ないとお考えの方も、多いのではないでしょうか?

そこで、1品摂って頂きたいのが、お味噌汁。

お味噌汁お椀1杯分に含まれている塩分が、発汗によって失われた水分や、塩分を、補給する、という意味で、とても良いようです。

朝から熱いものなんて飲めないぞ! と言う方は、冷まして飲んでもいいですね。

自宅で食べる余裕が無い、あるいは、深夜バス等を使って、早朝に東京ディズニーリゾートに到着される場合は、高速道路のSAや、コンビニエンスストアで、おにぎりを買って、食べておくのもいいでしょう。

梅干しや昆布など、塩気のあるものを買っておいて、朝食時に一緒に食べておくのもいいですね。

4. 移動中も水分やミネラルを"こまめ"に"定期的"に摂取し続ける

汗をかいて失うのは、水分だけではありません。

塩分であったり、体内に必要なミネラルが、汗と一緒に放出されます。

水分補給のコツは、あくまでも「発汗で失われたものを、可及的速やかに補給する」事。

そうなると、夏の暑い中で、1番適した飲み物は、体液に近いスポーツドリンク。

冷たい緑茶、コーヒーもいいのですが、「発汗で失われたものを可及的速やかに補給する」事を第一に考えた時に、利尿効果の高い飲み物は一旦避けて、スポーツドリンクをファーストチョイスで考えてみてください。

後は、ミネラルが豊富な麦茶もいいですね。

自宅からパークに向かう際、水筒に入れて、私はいつも飲んでます。

しっかり水分補給をやっておきましょう。

私は5〜10分を目安に1口飲むようにしてます。

パークの中だけでなく、パークに向かう電車の中でも、私は10分程度の間隔で、何かしらの水分をこまめに取っております。

5. 上手な水分補給のコツは喉が渇く前に飲むこと

渇きを覚えた時は、既に、体内から、相当量の水分やミネラルが失われているのです。

そして、午前中は、南中高度が最高地点に達するまでの間に、グングン気温が上昇します。

その間、汗もかなりかきます。

一気に汗をかく前に、適時スポーツドリンクなどを摂取しておけば、体内の水分や、ミネラル、塩分が欠乏し、体内に熱がこもって、熱中症になる、という事は避けられると考えての対応をしています。

「一気に熱くなってドカッと汗をかく前に、前もって水分やミネラル、塩分を体内にストックしておく」

というような気持ちで、私は、喉が渇いてなくてもこまめにスポーツドリンクなどを口に含んでおります。

あと、がぶ飲みは厳禁。

冷たいものをいきなり飲むと、お腹を壊しますし、バテやすくなります。

暑い時、一気に飲みたい気持ちは、凄く良く分かりますが、ここはグッとこらえて、1口ずつ飲みましょう。

ちなみに、東京ディズニーリゾートでは、冷えたスポーツドリンクがワゴン等で発売されております。

是非とも手にとって、飲んでみてください。

6. パークフードも有効活用

暑い時に食べると、本当に美味しい、シェイブアイスは勿論ですが、暑さでダメージ受けた身体をシャキッとさせるような、酸味の効いたメニューがあったりと、暑い夏を乗り切るためによくよく考えられたメニューが、パーク内には多くあります。

こういうものを積極的に食べて、エネルギー充填、身体も心もリフレッシュしましょう。

そして間食でもいいので、食べてみて欲しいのが「ポテト」。

じゃがいもに含まれているカリウムには、身体の水分バランスを保つ役割があるようです。

それに塩気もある食べ物なので、まさにうってつけの1品!

ハンバーガーなどのセットメニューで頂けることも多いので、お食事の際に機会があれば積極的に食べてみてください。

7. 自動販売機の場所をチェック!

実は、東京ディズニーランドには3箇所、自動販売機があります。

東京ディズニーランド

「トレーディングポスト」付近(ウエスタンランド) 「スペース・マウンテン」付近(トゥモローランド) 「アリスのバンケットホール」付近(ファンタジーランド)

東京ディズニーシーの場合、パークの外に自動販売機があります。

パークの中でなかなかスムースにドリンク類を購入出来ない場合は、一旦外に出て買う選択肢もある事をご念頭に置いて下さい。

東京ディズニーシー

東京ディズニーシーステーション(リゾートラインの駅) バス&タクシー・ターミナル付近(パークエントランスノース=アクアスフィアを前にして左側) 東京ディズニーシーパーキング入口付近

また東京ディズニーシーの外にあるお店「パークウェイギフト・ノース」「パークウェイギフト・サウス」にも冷たいドリンクが販売されております。

8. 閉園ギリギリまでドリンクが買えるお店もしっかりチェック!

実は、夜になると、ドリンクを売っていたワゴンが店を閉めてしまいます。

レストランも、早ければ、20時台に営業を終えるところもあります。

夜、喉が渇いて何かドリンクが欲しい時に、パーク閉園までドリンクが買えるお店を、しっかり確認!

いざというときは、そこで買うようにしましょう。

東京ディズニーランド(全てワールドバザール)

「アイスクリームコーン」 「スウィートハート・カフェ」 「リフレッシュメントコーナー」

東京ディズニーシー

マンマ・ビスコッティーズ・ベーカリー(メディテレーニアン・ハーバー)

夜でも熱中症になる方はいらっしゃいます。

油断大敵、しっかりと夜も水分補給をお願いします。

※営業時間については東京ディズニーリゾート公式HPの掲載情報に基づく

9. 積極的に水を浴びよう!

夏のスペシャルイベントを開催中の東京ディズニーリゾートでは、東京ディズニーランド・東京ディズニーシー両パークとも、大量の水を撒く散水ショーが1日2〜3回、日中の暑い時間帯に集中して開催されます。

火照った身体をクールダウンさせる絶好のチャンス!

積極的に参加して、頭から水をかぶってずぶ濡れになりましょう!

着替えはなくても大丈夫、わりとすぐに衣服は乾きますし、着替えもパーク内では発売されております。

シーズンイベントのかわいいTシャツなんかを買って着ちゃいましょう。

あとグッズでいうとタオルマフラーも売ってます。

お手洗いなどでタオルマフラーを濡らして首にかけておくのもいいですね。

どれもおみやげとして買われる方も多いですね。

そして東京ディズニーシーの場合、ポートディズカバリーのアトラクション「アクアトピア」は"びしょ濡れ"バージョンとなって運行しております。

人気のアトラクションで、思い切り水をかぶって、クールダウンするのもいいですね!

10. 日陰や木陰、クールスポットで適度に休憩

パーク内には、日陰や木陰が、至る所に存在します。

こういう場所を見つけたら、適度に休憩を取ってください。

炎天下でアトラクションを待つのは、結構体力を奪われますし、何よりしんどいです。

1つアトラクションに乗ったら、休憩を取るイメージで動くのもいいでしょう。

屋内型の施設で涼を取るのもいいですね。

お店の中でもいいのですが、東京ディズニーシーの「マーメイドラグーン」のような屋内型の施設で涼みながら遊ぶのもいいですね。

あと、ミストが出るクールスポットもあります。

下記にまとめておきますので、暑い時はここでクールダウンしてみてくださいね。

東京ディズニーランドのクールスポット

「スイスファミリー・ツリーハウス」横(アドベンチャーランド) 「クリスタルパレス・レストラン」横(アドベンチャーランド) 「クイーン・オブ・ハートのバンケットホール」横(ファンタジーランド) 「グランドサーキット・レースウェイ」横(トゥモローランド) 「ギャグファクトリー / ファイブ・アンド・ダイム」横(トゥーンタウン)

東京ディズニーシーのクールスポット

「ディズニーシー・エレクトリックレイルウェイ」高架下(ポートディズカバリーエリア「アクアトピア前」) 「グロットフォト&ギフト」横(マーメイドラグーンのアラビアンコースト寄り) プロメテウス火山付近(ミステリアスアイランド) 「インディー・ジョーンズ®・アドベンチャー:クリスタル・スカルの魔宮」付近(ロストリバーデルタ)

11. イクスピアリも徹底活用!

休憩エリアで、もう1つ覚えておきたいのが、イクスピアリ。

様々な商業施設や飲食店、そしてフードコートもあります。

ディズニー・リゾートラインを使えば、炎天下での移動の負担も、極力軽減できます。

休む場所に困ったらmイクスピアリに行くことも、ご念頭に置いて下さい。

特に、小さなお子様連れのお母さんは、まめにお子様の様子を見る必要もあると思います。

「ウレぴあ総研 ディズニー特集」では、育児経験の豊富なママさんライターが、子連れディズニーガイドを多数執筆しています。

是非あわせて読んでみてください。

もし熱中症になってしまったら

下記の項目を観て、少しでも該当することがあれば、熱中症の疑いがあります。

頭痛、めまい 発汗しない 倦怠感 吐き気 冷や汗

1つでもあてはまるようであれば、パークの中の日陰や木陰に移動して、お手持ちのハンカチなどを水で濡らして、首筋や、脇の下などを、冷やしましょう。

また、衣服も、上着を脱ぐ、ボタンを外すなど、風通しを良くする対策をとって下さい。

その際は、冷たいドリンクを飲ませるなどしながら、身体を休ませて下さい。

その上で、お近くのキャストさんに声をかけて、場合によっては、救護室に移動させて頂くなど対応をとって下さい。

どうしても炎天下、夢中になって遊んでしまうと、ついつい水分補給を忘れてしまいがちです。

ちょっとでもおかしいと異変を感じたら、とにかく無理をせず休んで下さい。

複数回熱中症になった経験からすると、ちょっとでもおかしいと思った時には、意外と「時すでに遅し」だったりします。

具合悪くなってから、回復するまで、最低でも数時間はかかります。

下手したら、その日1日がダメになってしまいます。

せっかく遊びに来たパークで、具合が悪くなってしまっては、元も子もありません。

熱中症で救急車に乗るよりは、1つでも多くアトラクションに乗って楽しんで欲しいので、皆さんにはしっかりと体調を整え、そしてパークに到着後も、熱中症対策を怠らないようにしてください。

しくじり先生じゃないですが、「俺みたいになるな! 」と一言申し上げておきます。

※水分、塩分の補給については、筆者の個人的経験に基いて記載をしております。減塩指導など医師より何かしらの治療や指示を受けている場合、その指示に従った方法で摂取頂けますようお願い申し上げます