『「翼の王国」のおみやげ』(木楽舎刊)

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夏は旅行や帰省の季節。さてどんなお土産がいいか――とっておきのおいしい情報が一冊の本にまとまった。『「翼の王国」のおみやげ』(木楽舎刊)だ。

アートディレクター(AD)の長友啓典さんが9年間、ANAグループ機内誌『翼の王国』に連載している「おいしい手土産」から、著者が選りすぐった50品を紹介している。

一日30食限定の、富山の幻の鮨。オシャレな宮沢賢治好みの最中。大正7年創業の名物シュウマイ...。出張帰りに自宅や会社にどんなお土産を持参したら喜ばれるだろうか? そんな悩みにもこたえる一冊だ。

食道楽で知られる長友さんだけあって、北海道から沖縄まで、おすすめの逸品にハズレはない。目次はおみやげのカラーイラストで構成。巻末には「おみやげから選ぶINDEX」がついている。

お土産のかわいいイラストはもちろん、おみやげ選びのエピソードなどをつづる旅のエッセイも秀逸だ。大阪弁をまじえて楽しく語りかけてくる。

イラストレーターの黒田征太郎さんと、デザインオフィスK2を設立以来、半世紀にわたって第一線で活躍し続けている長友さん。幅広い人脈があるだけに、エッセイには宮沢りえさん、伊集院静さん、阿川佐和子さんら多彩な人が登場する。小さなカットにもADとしての遊び心が躍っていて、ページの隅々まで楽しい一冊だ。