時事的な問題というよりも、すでに常に日本社会に付きまとう深刻な問題と化している、学校や職場などにおけるいじめ問題。実はいじめは中国にも存在する。中高生が学校で他の生徒からビンタを食らったり、土下座させられたりする動画がネット上に晒され、その都度問題になるのだ。ただ、その性質はやはり日本のものとは違うという認識のようである。(イメージ写真提供:123RF)

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 時事的な問題というよりも、すでに常に日本社会に付きまとう深刻な問題と化している、学校や職場などにおけるいじめ問題。実はいじめは中国にも存在する。中高生が学校で他の生徒からビンタを食らったり、土下座させられたりする動画がネット上に晒され、その都度問題になるのだ。ただ、その性質はやはり日本のものとは違うという認識のようである。

 中国メディア・騰訊網は9日、「日本社会の陰鬱ないじめ文化」と題した文章のなかで、日本の学校におけるいじめの特異性について解説している。日本の「陰湿ないじめ文化」の形成する要因として「空気を読む」、「本音と建前」を挙げ、「建前」として「いじめはダメ」と言いながらも、「本音」では「誰かをいじめたい」と考えていると説明。このような空気がいじめ事件の発生を助長しており、そのターゲットが「空気の読めない」人物になるのだと論じた。

 また、学校におけるいじめが陰湿化した背景には「偏差値」の存在があるという見方もあると紹介。成績の良い生徒が不満を持つと、成績の悪い「劣等生」をそのはけ口にする傾向が生じるとするとともに、勉強のみならず、運動神経や、声の大きさ、体格といった部分にまではけ口の対象が広がっていくとした。

 さらに、「弱い者いじめ」は全世界の共通点であるものの、特に日本の場合は「同じであること」を求める圧力が非常に強いため、一たび「違う」となるとすぐさま凄惨ないじめの対象になってしまうと説明。そしていじめは多人数で長期的に、軽度かつ陰湿な方法で行われることとなり、しかも悲しいことに周囲の生徒に加え教員からさえも「見てみぬふり」をされてしまうのである、と論じた。

 中国の学校で繰り広げられるいじめは、ストレートかつ暴力的。特に女子生徒が殴る蹴る、服を脱がすといった行為を堂々とやり、しかも動画を撮影してネット上に流すというのは、日本人から見ると逆に恐ろしさを感じる。一方、日本のいじめはひっそりと、精神的な苦痛を与えるケースが多く、中国とは対照的だ。そこには文化的な違いが存在するわけだが、どんなタイプであれ、いじめは推奨されるべき行為ではない。両国において、いじめ問題と向き合っていく日々はこれから先も続くのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)