10日、米紙ニューヨーク・タイムズは、日本の庶民の中国人観光客に対する見方について伝えた。写真は中国人観光客の荷物。

写真拡大

2016年7月10日、米紙ニューヨーク・タイムズは、日本の庶民の中国人観光客に対する見方について伝えた。

記事は、今年の春節(旧正月)に秋葉原を訪れた時の様子を紹介。中国人客であふれる電器店を前に、複雑な表情をしていた日本人客は「電池を買いに来たけど、中は中国人だらけですごく時間がかかった」と漏らしたという。

15年は499万人の中国人観光客が日本を訪れた。日本経済にプラスに働くと同時に、日本社会にはさまざまな問題ももたらしている。中国人観光客によるマナーの問題が最も代表的と言えるかもしれない。割り込みやごみのポイ捨てなど、観光地を中心に全国で中国語の注意書きなどが増えていった。ホテルの予約が取れないというのも問題の一つだ。ビジネスマンだけでなく、入試と重なった時には大学を受験しようとした学生がホテルを予約できずに志望校を変更したというケースもあったという。

逆に中国人客の恩恵を受けている人々もいる。記事によると、長年、タクシードライバーをしている男性は、「中国人のお客様は歓迎です。コミュニケーションに問題はありますが、都内のホテルから羽田空港や時には成田空港まで利用してくださる方もいるので。日本人のお客様ではそういう方はほとんどいません」と話した。ただ、中には中国人の乗車を拒否するタクシーもある。同男性は「中国人客が騒いだり、マナーが悪かったりするのを実際に経験したのでしょう。メディアでもそういうことが伝えられていますので、中国人を乗せたくないという人もいますね」と話した。

一方で、ある変化も見られるようになった。昨年の下半期から中国人観光客の消費が下降線をたどっている。原因は人民元安や、リピート客が多いことで買い物にお金を使わなくなったこと、日本製品がさまざまなルートを通じて中国国内でも入手できるようになったことなどが挙げられている。ただ、依然として外国人観光客の中では中国人観光客の消費額が最も高い。

日本政府が先頭になって中国人を初めとする外国人観光客を誘致しているが、一般の日本人は、外国人の訪日は確かに日本経済の促進剤となっていると感じる一方で、中国人観光客の素養や行動に不満を抱いているという矛盾を抱えている。記事は、「日本人は中国が南シナ海や一帯一路、アジアインフラ投資銀行(AIIB)などで拡張政策を取っていることに対する警戒感と不安を抱いている」とし、こうした感情も潜在的に中国人観光客に対する認識に影響していると指摘している。(翻訳・編集/北田)