母親と交際相手により2歳男児がせっかん死(出典:http://www.chiangraitimes.com)

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母親が交際相手の男とともに2歳の息子に対して激しい暴力をふるい、死なせてしまった。「朝ごはんをちゃんと食べないことに腹が立った。せっかんが必要だと思った」という呆れた動機には「許しがたい」との声が続出している。

シンガポールで昨年起きた悲惨な幼児せっかん死事件について、このほどやっと裁判が結審したことをタイのメディア『chiangraitimes.com』が伝えている。昨年11月22日、41歳の母親ザイダ(それ以上の情報は明らかにされず)と交際相手のザイニ・ジャマリという46歳の男は、当時2歳11か月のザイダの息子が朝食をちゃんと食べない様子に腹を立て、激辛の乾燥唐辛子を食べるよう強要した上、体を蹴り、胸部や脚を踏みつけるなどして殺した疑いがもたれていた。

暴行を受けた翌朝、ベッドで心肺停止の状態となっていた男児について司法解剖では全身の計41か所に外傷が確認されたが、ザイダはそれを「トイレに落ちて頭を強打した」などと警察に説明。せっかんはしたものの虐待はないと主張していたが、内容があまりにも残酷であることから罪状の内容は32件にも及んだという。

このほど地方裁判所でその裁判が行われ、法廷では男児が亡くなる5週間以上も前からこの男女が日常的に虐待を繰り返していたことも明らかにされた。子育てにイライラするたびに2人は男児に殴る蹴るの暴行を加え、おむつ1枚だけで長時間放置。飲食物を一切与えないことも多かったという。「非情で冷酷きわまりない上、拷問に相当する残虐なせっかん」として、バラ・レディ判事は母親のザイダに11年の服役を命じ、ザイニには10年の服役と鞭打ち12回の刑を言い渡した。

実は深刻な幼児・児童虐待事件が増加しているというシンガポール。2012〜2014年の3年間の年間事件発生件数に比べ、昨年は40%以上も増加したという。

出典:http://www.chiangraitimes.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)