中国には北京大学や清華大学、復旦大学など、国外でも有名な大学は存在するが、中国メディアの捜狐教育はこのほど、中国には世界一流と呼ばれるにふさわしい大学が存在しないと主張し、その理由について論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)lzflzf/123RF.COM)

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 中国には北京大学や清華大学、復旦大学など、国外でも有名な大学は存在するが、中国メディアの捜狐教育はこのほど、中国には世界一流と呼ばれるにふさわしい大学が存在しないと主張し、その理由について論じる記事を掲載した。

 記事は世界一流の大学が持つ資質について「科学研究費、国際的な賞の受賞数、有名な教授、学校の面積、教師と学生の比率など数字で認識できる事柄以外に、その国の社会発展に与えた影響や貢献によって計られる」と主張。

 記事が指摘する「社会発展に与えた影響や貢献」とは、主に科学研究における画期的な発見のことを指すのだろうか。ただ社会発展に寄与する偉大な研究成果がたくさんあれば、世界一流大学と呼べるのだろうか。記事の見解はそうではない。記事は「大学にとって最も重要なのは教師が生徒を育てることである」と指摘、さらに「良い大学が育てた学生にははっきりとした特長があり、それは専門技能ではなく真の知性を持っていることだ」と論じた。

 記事は結論として、中国に世界一流と呼ばれるにふさわしい大学が存在しないのは、教授たちが生徒を育てるという最も重要な使命を軽んじ、論文を提出することに多くのエネルギーを注ぎ込んでいるからであると指摘した。

 大学を卒業した学生が「真の知性」を有している場合と、ただ「専門技能」だけを有している場合とでは、卒業生本人の社会発展に対する貢献に確かに違いが生じる。

 専門技能は確かに非常に重要であり、卒業後に企業で即戦力として働くために欠かせないが、卒業生が専門技能だけではなく「真の知性」を有しているなら、それは時代の様々な変化や卒業生本人の環境変化に直面しても活路を切り開きつつ非常に力強く前進できるだろう。

 このような人材は企業また社会に貢献するという点で、素晴らしい力を発揮することができる。記事はこのような人材を育てることのできる大学が世界一流と呼ばれるにふさわしいという見方を示しており、中国の大学はこうした人材を育成する点で努力する必要があると指摘している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)lzflzf/123RF.COM)