「自炊の炭水化物は安価な麺類が基本。どうしても米が食べたいときには鍋で炊けばいいから炊飯ジャーはフリマアプリで売った」という独身OLもいる。

こんにちわ。今日も心の奥底に澱のように溜まるもやもやを上から目線でセラピってみたいと思います。

本日のテーマは「働く女の生活意識」です。

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7月12日、厚生労働省が2015年に行なった国民生活基礎調査の結果を発表しました。調査に協力した全員の1世帯あたりの平均所得は541万9000円。平均可処分所得だと420万円になります。

可処分所得の内訳を都市で比較すると、人口15万人未満の市が一番低くて405万9000円、一番高いのが大都市で437万7000円です。

大都市のほうが生活維持のための消費がかさむと考えると、22万円の差は生活基盤のある場所の差と捉えることができ、日本全国、どこで暮らしても日本人の平均可処分所得は420万円なのねと理解していいような気がします。

でも、生活意識の項目をみると、生活が「苦しい」(苦しい・やや苦しい・大変苦しい、の合算)と答えた方が60,3%も。これは、全体の61,2%の世帯の所得額が平均以下で、400万円未満が約4割を占めるというのが理由のひとつだと思われます。これだから「平均」はあてになりません。あてになりませんが、逆に、可処分所得が420万円だと、日本の中でけっこう「いい暮らし」をしているほうの部類だということもできます。

ちなみに、単独世帯の30歳〜34歳の平均家計支出額は15万3000円。この調査結果は5歳刻みで発表されていて、25歳〜30歳は14万7000円、35歳〜40歳は17万3000円です。
この調査を軸に考えれば、35歳以下で月に16万円、40歳以下で18万円以上使っていると、日本の平均水準を超え「贅沢」の範疇ということになります。

「普通」に働き、「普通」にお給料をもらっていても、「自分は人より貧乏」「ひとりで生活するのがやっと」と感じている独身アラサー、アラフォーは少なくありません。

その理由を聞くと、「ス○バのフラペチーノを飲みたいときに買えないから」(旅行会社勤務 30歳)、「最近、プチプラブランドでしか服を買ってない自分に嫌気がさす」(IT関連会社勤務34歳)など、日々の生活の中で生まれる購買欲をいちいちお財布と相談しなければいけないストレスをあげる人が多くみられます。

でも、じゃあ、一体いくらあったら自分は満足できるんだろう? しかも、現実的な範囲で。と考えると「月にプラス3万円くらい」と答える人が多いのですが、年間36万円アップはなかなかハード。お給料はそんなに簡単には上がらないし、副業OKの会社であっても「今だって忙しいのに、プライベートを今以上犠牲にする生活はちょっと無理」(IT関連会社勤務 29歳)で、だったら海外旅行を1回我慢したほうが簡単――という思考にシフトしがちなのです。そして、我慢していると思うともやもやするから「別に大して欲しくもないし」「行きたくないし」と、考え方そのものを変換させる。すると、あら不思議、それほど辛くなくなります。こうなるともはや、「生活、厳しいなぁ〜」はささやかな愚痴。自分の中で落としどころがつけられるなら、その中で気持ちも家計もうまくやりくりできるなら、それはそれでいいんじゃないでしょうか。

一方、自分の暮らしぶりを「普通」と答えた人の可処分所得は488万1000円です。これ、共働きならじゅうぶん狙える額です。「今の彼と普通に結婚して普通の生活が送りたい」と思っている独身OLは、「お互いお金がないから……」とぼやいてないで結婚しちゃっていいんだと思います。ひとり暮らし同士がひとつ屋根の下に住めば、家賃も光熱費も合算されてお得ですしね。

彼氏いない暦〇年で婚活にいそしんでいる人だって諦めないで! 調査によると、30〜39歳の所得金額のボリュームゾーンは400万円〜550万円です。まぁ、既婚者も女性も含まれている数字ではありますが、全員が既婚者か女性というわけではないですから。「普通」の結婚生活を築くのに、「ふたりなら頑張れそう」な相手は存在するっていえると思います。

そして、この488万円の「普通」。回答者は子どものいる世帯が中心です。つまり、ひとりだったら、もっと少ない額でも「普通」の生活を味わえる、いや、味わえているはずなのです。

働くアラサー&アラフォーの中には、結婚しないかもしれない、あるいは結婚するつもりはないという人もいると思います。Suits-Womanで話題になった「貧困女子」に登場する方々のようなお金の使い方や暮らし方はまずいですが、そうでない限り、このままだと貧困老人だ、孤独死だと必要以上に自分を追い込んだりしなくても、「そこそこの今日を楽しむ」感覚でいたほうが幸せだと思います。

今回の国民生活基礎調査に希望を見る? それともーー。独身アラサー&アラフォーの意見やいかに。あずき総研のインタビューはその2に続く

■プロフィール

 白玉あずき

東京都出身。清泉女子大学卒。学生時代より活字メディアに携わり、四半世紀にわたり女性のおしゃれと恋愛とダイエットについて考察、記事にする。現在は雑誌や単行本の編集、制作に加え、女性コンテンツのプロデュースやディレクションなど多分野で活動。最近の生きるテーマは社会貢献と女性支援。