デートやプレゼンの大事な場面で…!ダラダラ「顔汗」を止める裏技

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通勤するだけでメイクが崩れるくらい顔汗がビッショリ、大事なデートなのに顔汗が止まらない……など、夏に多い“汗”の悩み。夏にかく汗は、温熱性発汗といい“体温を調整するため”に必要な汗ですが、大事な場面では事前に汗を出にくくする方法があれば助かりますよね。

そこで今回は、エステティシャンである筆者が、顔汗の止め方をお伝えします。

実はエステティシャンは汗をかく仕事。室温は裸でも心地よい温度に設定しますが、私たちエステティシャンは、洋服を着ていて動きます。汗がお客様にかかってはいけないので、顔汗はできるだけかきたくないのです。

そのためエステティシャンは、日頃から顔汗をかかない努力をしています!

■冷え性でも汗っかき!汗をかく原理とは

体内で熱が生産されたときに、体の外へ熱を放出し体温のバランスを取りますが、その働きを汗が行っています。

(1)冷え性

冷え性の人は身体を温めるために、余分な水分を捨てて体を温めようとする傾向にあるようです。夏に冷たいものばかり摂るのは冷え性を招き、悪化させてしまいます。

薄めの腹巻をする、温かい飲み物を飲む、暑くても毎日の入浴を行う、スポーツをするなど、冷え性の改善に努めると、汗の量も減ってくることがあります。

(2)太っている

太っている人は断熱材の役割をする皮下脂肪が厚く、体の熱が体内にこもりやすいので汗をかき、体温調節を行います。また、汗と共に皮脂が過剰に分泌され、毛穴が詰まりやすく、細菌などにより体臭がある傾向にあります。

少し動いただけで上半身からの汗が止まらない人は運動不足が原因の可能性も。肥満傾向にある場合、運動を取り入れたダイエットを心がけるとよいでしょう。

■知っていると使える!顔汗を止める方法

(1)ツボを押す

“屋翳(おくえい)”というツボが、乳首の3センチ〜5センチほど上にあります。また、“大包(だいほう)”というツボが、脇の下の第六肋骨辺りにあります。それらを1分〜3分押さえます。

ツボがどの辺りかわからない場合は、胸元や脇を指先でマッサージするだけでも効果が期待できます。

(2)テレビでも紹介されている!汗止めベルト

汗は上半身を圧迫すると上半身の汗が減り、下半身の汗が増えるという性質があります。これは“半側発汗”といい、圧迫されている側の体には汗をかきにくく、圧迫されていない側の体には汗が増えるという性質です。

テレビなどでも紹介されていますが、浴衣の紐などで胸を強く縛ったり、“汗止めベルト”や“汗止め帯”を使用してみてください。舞妓さんや着物のモデルさんは、自然とこの性質を利用して、顔汗をかきにくくしています。

もちろん、体質的に汗をかきやすい人もいます。それは“のぼせ体質”かもしれません。漢方薬局が最近は広まっていますので、相談してみて、体質に合った漢方を処方していただくのもいいでしょう。

その他、首の後ろを冷やしたり、汗をかくと涼しくなるスプレーなどを使って、常に涼しくしておくものオススメです。

また、リキッドファンデーションは水分を補えて密着度も高いので、パウダーファンデーションより化粧崩れしにくいです。自分に合った方法で、顔汗を予防してみてくださいね。

【筆者略歴】

山田みき ・・・ エステティシャン・美容師。自身のアトピー・アレルギーを機に美容を学ぶ。NHKにてエステ指導や雑誌掲載多数。エステ・ヘアメイク・着付け各種コンテスト優勝及び上位入賞の経験をもつ。

【画像】

※ Antonio Guillem / Shutterstock