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九州大学と東京工業大学、理化学研究所、スペインのバルセロナ・スーパーコンピューティング・センター、富士通による国際共同研究グループは7月13日、2016年6月に公開されたビッグデータ処理(大規模グラフ解析)に関するスーパーコンピュータ(スパコン)の国際的な性能ランキング「Graph500」において、日本の「京(けい)」が、2015年11月に続き3期連続で1位を獲得したことを発表した。

Graph500は2010年より始まったスパコンランキングで、グラフの幅優先探索(1秒間にグラフのたどった枝の数、Traversed Edges Per Second:TEPS)という複雑な計算を行う速度で評価され、計算速度のみならずアルゴリズムやプログラムを含めた総合的な能力が必要とされる。

今回の測定で用いられたのは京のノード8万8128台のうち8万2944台で、約1兆個の頂点を持ち16兆個の枝から成るプロブレムスケールの大規模グラフに対する幅優先探索問題を0.45秒で解くことに成功し、ベンチマークのスコアも38.621GTEPSを達成したという。

また2位には、今回のTOP500で1位を獲得した93.01PFLOPSの性能を達成した中国 無錫国立スーパーコンピューティングセンターの「神威 太湖之光(Sunway TaihuLight)」がランクインした。ノード数は4万768台で23.756GTEPSを達成しており、これで神威 太湖之光がTOP500のみならず、Green500で3位、Graph500で2位と、さまざまな測定で高い性能を発揮できることが示された形となった。

なお研究グループでは、大規模グラフ解析においては、アルゴリズムおよびプログラムの開発・実装によって性能が向上する可能性があるため、今後もさらなる性能向上を目指していくとしているほか、実社会の課題解決および科学分野の基盤技術への貢献に向け、さまざまな大規模グラフ解析アルゴリズムおよびプログラムの研究ならびに開発を行っていく計画としている。