東京都知事選への出馬を表明した宇都宮元日弁連会長、小池元防衛相、ジャーナリストの鳥越氏、増田元総務相の4氏(写真左から順に)が、共同記者会見した。この中で小池氏と増田氏が「自民党推薦」の経緯などを巡り、さや当てする場面があった。

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2016年7月13日、東京都知事選(14日告示、31日投開票)への出馬を表明した小池百合子元防衛相、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏、増田寛也元総務相、宇都宮健児元日弁連会長の4氏が、日本記者クラブで共同会見した。この中で小池氏と増田氏が「自民党推薦」の経緯などを巡り、さや当てする場面があった。

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小池氏がまず「前回都知事選の際、自民党を飛び出して除名された舛添(要一)さんを連れてきてどうするんだ、補欠選挙があるので現役の議員はダメだという議論があった」と指摘、「どうして今回、(自民党は)私ではなかったのか。私は除名されていない現役の議員ですよ。増田さんは(この点)どのように考えられるのですか」と問いただした。

これに対し増田氏は「私が出馬したのは東京都の区市町村長と対話を積み上げた(要請された)結果だ」と反論。その上で小池氏が表明している「(知事に就任した場合)都議会冒頭に解散する」との考え方について「冒頭解散というのは各会派が混乱し、都政が遅滞する。選挙費用もかかり、混迷に終止符が打てなくなる。劇場型のような感じがある」と批判した。

これに対し小池氏は、「都知事議会との関係がこれほどクローズアップされたことはなかった。自民党都連会長代理なのに知らされなかったり、重要な会議に呼ばれなかったりしたこともあった。猪瀬(直樹)、舛添知事と続いてきたことが繰り返されるのではないか。声を上げないが同様の感覚を持っている人も多い」「都連のトップがブラックボックスの中で決めている。意思決定方法に問題があると考える」などと切り返した。

4候補のこのほかの発言要旨は次の通り。

<増田氏>
「混迷に終止符」を目標に掲げたい。区市町村長から東京都政は何をやっているのかという(叱咤の)声が届いている。子育てに力を注ぎ、8000人に達する待機児童の解消に努めたい。高齢者介護の問題も解決しなければならず、首都直下地震にもハードインフラとソフト対策両面で備えたい。アベノミクスは道半ば地方創生とか1億総活躍社会を推進していきたい。

<小池氏>
「東京大改革」を目標に、五輪予算をチェックし、行財政改革や身を切る改革を推進したい。
女性も男性も障害者も生き生きと暮らせる子供を育てる女性政策に関わってきた経験を生かし、待機児童ゼロ、防災に備える「セーフシティ」、成長して行く「スマートシティ」の3つを目標に掲げたい。

<鳥越氏>
日本人には今日より明日、悪くなるのではという将来への不安がある。この解消に努めたい。特に都の出生率は1.17と全国最低で象徴するものだ。私は「がん生還者」として検診率を100%に高めたい。検診率は国際的に60〜70%なのに東京は30%しかない。生涯において2人に1人はがんになるが、がんは、早く見つけて早く治療すれば治る。そのような状況をつくるよう率先して取り組んで生きたい。安倍内閣は公約に乗せずに特定機密保護法、安保法制を成立させ、さらに憲法に手を付けようとしているが問題だ。原発依存をやめるべきである。

<宇都宮氏>
「困ったを希望に変える」社会を実現したい。待機児童ゼロを実現し、特別養護老人ホームに入れない高齢者なくす。非正規労働者をなくし、給付型奨学金を新設したい。アベノミクスは失敗した。富裕層や大企業を利す一方で、国民の生活は苦しくなっている。原発の再稼働・輸出に反対する。(八牧浩行)