企業トップのお金の使いみちは

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 本誌は企業トップの実際の年収を知るべく東京商工リサーチの協力を得て、役員報酬1億円以上の社長、会長、代表取締役を対象に調査。2015年度(2015年4月期〜2016年3月期決算)の有価証券報告書の公開データ(7月1日時点)を基に「役員報酬+株主配当」の額を算出し、ランキングを作成した。

 トップは、ソフトバンクの孫正義・社長だ。役員報酬は1億3000万円だが、配当額を加えた年収は95億4500万円。2位はファーストリテイリングの柳井正・会長兼社長(67)で82億8500万円。

 8億8400万円で14位にランクインしたユーシンの創業2代目トップ、田邊耕二・会長兼社長(82)は本人がインタビューに応じた。

 最近は自分の自由な時間を増やすよう心がけているという田邊氏は、8億円を超える年収の使い道についてこう語る。

「スーツは全部オーダーメイド。移動は運転手付きのベーエムベー(編集部注・BMW)です。昨年、目黒区に投資用のマンションを1棟建設したけど、正直、もう使い道がない(苦笑)。昔はゴルフが好きだったけど最近していないし……、せっかくだから、妻や娘、友人を連れて世界旅行でもしようかと考えていますよ」

 取材中、記者が恐る恐る「ところで、預金はいくらほどでしょうか」と尋ねると、田邊氏はあっさり答えた。

「まあ20億〜30億円でしょうね。これまでの収入から考えると少ないですよ。収入は会社に対する貢献度に見合うものです。とはいえ、子供に残しても仕方ないから、思い切って使わないといけない。これから預金を全部、使い切るかもしれません」

 竹を割ったような返答は田邊氏の人柄を感じさせた。

※週刊ポスト2016年7月22・29日号