アフリカのチームに瓜二つ。フランス代表が“格好悪かった”理由
82年、86年W杯それぞれの準決勝で、フランスを蹴散らしたのはドイツだった。勝者ではあるが悪役。可愛げのない強者だった。しかし今回、ドイツとフランスの関係は逆転した。
試合を押していたのはドイツ。フランスはPKでラッキーにも先制。後半には、ダメ押しのゴールを奪い2−0で勝利したが、その2点目のシーンでは、ポグバにゴールライン際から決定的なラストパスを送られた。フィジカルにやられた恰好だった。80年代、フィジカルで勝ったフランスに、ドイツはフィジカルで屈した。その褐色のアフリカンパワーに。
実際、決勝では、C・ロナウドがいなくなったポルトガルを下せなかった。開催国にもかかわらず。
美しい美しくないの前に、格好悪かった。フランスが、アフリカ系のフィジカルを武器に、世界一の座に就くことはあるのか。あるいは、アフリカ系の代表がW杯ベスト4の壁を破ることが出来るのか。そのフィジカルなアクション。サッカーと完全に適合した能力には見えないのだ。
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スポーツライター杉山茂樹氏の本音コラム。