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LIXILはこのほど、「熱中症に対する認知度や親の熱中症対策について」のアンケート結果を明らかにした。同調査は6月14日〜15日、70歳以上の親と離れて暮らす30代・40代の男女300人を対象に、インターネットで実施したもの。

熱中症の認知度を聞いたところ、78.7%が「症状など具体的なことまで知っている」、21.3%は「名前は聞いたことがあるが、症状など具体的なことは知らない」と答えた。「知らない/これまで名前も聞いたことがない」は0%で、熱中症に関する認知度は100%であった。

熱中症について具体的に知っていることを聞くと、80.3%が「特に65歳以上では住宅で死亡するケースも多い」と答えた。親の熱中症対策が心配かどうか聞くと、59.7%が「心配」(とても心配+やや心配の合計値)と回答している。

自分の親が何らかの熱中症対策をしているかと聞くと、42.0%は「していないと思う」と回答した。

自分の親が熱中症に対してどう考えていると思うかを聞くと、「両親は、夜寝る前にクーラーをつけたくないと思っている」(53.7%)がトップで、「暑さを我慢できると思っている」(50.3%)、「熱中症対策には、クーラーがあれば十分だと思っている」(46.7%)などが上位に並んだ。

親の熱中症に関して不安に思うことを尋ねると、「身体が強いと思っていてガマンをする」(46歳女性)、「のどの渇きに鈍感になっている」(49歳女性)、「水分補給が少ない」(48歳男性)、「クーラーをつけないかもしれません」(36歳男性)などの意見が寄せられた。

離れて暮らす高齢の親に勧めたい熱中症対策を聞くと、最多回答は「暑い日は無理に外出をしない」(96.7%)だった。次いで「水を多く飲む」「暑い日は激しい運動をしない」(同率96.0%)、「クーラーの利用を我慢せず、うまく活用する」(95.3%)、「栄養のある食事をとる」(94.3%)と続いている。

昭和大学病院救命救急センター長で救急医学の専門医である三宅康史先生によると、高齢者が熱中症になりやすい理由としては「体の水分量が少なくなっているので、体温が変動しやすい」「汗をかく能力が低下し汗をかきにくい」「のどの渇きを感じにくくなり、水分補給が滞り脱水しやすい」が挙げられるという。

熱中症予防には、水分をこまめに補給することが大切であるとのこと。一度に大量に飲んでも尿として排出されるだけなので、こまめに少しずつ水分補給するのがよいという。「食事は栄養を摂(と)るだけでなく、水分や塩分を摂る観点からも大切で、1日3回、バランスのよい食事を食べることが熱中症の予防にもつながります」(三宅先生)。

また、室内環境の改善も重要とのこと。ふだん過ごしている居間や寝室に、高齢者にも見やすい温度計・湿度計を設置し、温度や湿度を体感ではなく数字として認識してもらうことが大切であるという。気温が最も高くなる昼ごろや就寝前に定期的に電話を入れ、冷房を入れるよう促すことも有効であるとしている。

熱中症のリスクが最も高くなる時期は、「猛暑日や熱帯夜が続く梅雨明けからお盆ぐらいまでの数週間」と三宅先生。今の都心部は夜間も気温が高いままで、防犯の面から窓を開けて寝ることができないため、熱中症のリスクが一段と高くなるという。

室内熱中症を回避するには、高齢者が主に生活している居間と寝室の温度を上げないことが重要となる。三宅先生は、「防犯面のことも考えつつ、安全に外の風を取り込み、室内を涼しくする工夫が必要です」と、長く過ごす部屋の環境を整えることを提案している。

(フォルサ)