乳児からティーンエイジャーまでの子どもは、平均的な大人よりも多くの睡眠を必要とします。私たちは長年、さまざまなソースから、「望ましい睡眠時間」を聞かされてきました。これらはだいたい似たような水準ではあるものの、ソースごとに若干のばらつきがありました。ところが、このほど米国睡眠医学会(AASM)から合意声明が発表され、この論争の終結に一役買うことになりました。

複数の専門家からなるパネルが10カ月を費やして、子どもの睡眠と健康の関係について調査した864件の科学的研究を精査しました。そして、子どもの健康状態を最適な状態に高めるうえで理想的な、年齢層ごとの睡眠時間を割り出しました。結果は以下の通りです。

乳児(生後4〜12カ月):12〜16時間(昼寝を含む)子ども(1〜2歳):11〜14時間(昼寝を含む)子ども(3〜5歳):10〜13時間(昼寝を含む)子ども(6〜12歳):9〜12時間ティーンエイジャー(13〜18歳):8〜10時間

注意すべき点がいくつかあります。まず、これらの推奨時間は24時間周期に基づいているということ。それから、睡眠によって健康上の恩恵を得るには、規則正しさや睡眠の質も必要であることなどです。

今回のガイドラインについては、これまでに米国小児科学会(AAP)や睡眠学会(SRS)、米国睡眠検査技師協会(AAST)が支持を表明しています。

今回の研究によると、この睡眠量を守ることは、ケガや事故、高血圧、うつ病のリスク増大など、不十分な睡眠に関連する悪影響を避けるうえでも有益なようです。興味深いことに、この推奨時間より長くても、子どもの健康には良くないということもわかりました。いずれにせよ、お子さんの睡眠パターンが心配という方は(睡眠時間が長すぎる場合も、短すぎる場合も)、お子さんの睡眠の質を改善するためにできることを、かかりつけの小児科医に相談してみてください。


Recommended Amount of Sleep for Pediatric Populations: A Consensus Statement of the American Academy of Sleep Medicine | Journal of Clinical Sleep Medicine

Stephanie Lee(原文/訳:阪本博希/ガリレオ)