やせたはずなのに、触ってみたら筋肉が…

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【羽鳥慎一モーニングショー】(テレビ朝日系) 2016年6月30日放送
「大注目!糖質制限ダイエット あなたのやり方は大丈夫?」

食事の際に白米やパンといった炭水化物を避ける「糖質制限ダイエット」が流行している。肉を始めおかずは食べてもいいので、ちょっと我慢するだけで手軽に体重を減らせる点を魅力に感じる人は多い。

しかし、体を維持するのに必要な最低限の糖質すら摂取しないと、日常生活に支障をきたし、将来は大きな病気の原因になるかもしれない。

糖質が不足すると脂肪よりも筋肉をエネルギー源に

MCの羽鳥慎一アナ「非常に気になります」

羽鳥アナと、コメンテーターの玉川徹ディレクターは糖質制限をしているようだ。炭水化物は糖質と食物繊維を含むので、炭水化物を抜けば糖質の摂取を抑えられる。確かに目に見える効果は劇的で、米歌手のマライア・キャリーは4か月で15キロ、レディー・ガガは1か月で12キロの減量に成功した。

日本国内の医師の間では、肯定派と慎重派がいる。普段の食生活で炭水化物を取り過ぎている人であれば、量を減らすことでダイエットにつながる。だが、「糖質制限を5年以上続けると、死亡率が上がる」というデータもある。

玉川「これがショックなんですよ」

番組に呼ばれた秋葉原駅クリニック院長・大和田潔医師はこのデータについて、「ダイエットに有効だからといって、寿命を延ばすことには役に立たないかもしれない」と指摘した。

糖質は脳と筋肉のエネルギーになる。不足すると、別のエネルギー源が必要だ。脂肪が取って代わってくれればダイエット上非常に喜ばしいのだが、そうはいかない。実は脂肪より前に、筋肉がエネルギー源として使われてしまうのだ。つまり糖質制限を続けると、筋肉がどんどん細くなる半面、脂肪はそのまま残る。いわゆる「隠れ肥満」になってしまうのだ。

しかも糖質が不足すると、皮膚の保水力が低下して肌荒れを起こしたり、髪の毛が抜けやすくなったりする。脳への栄養源が減り、常に眠気をもよおすようにもなる。本来は適切な食事制限と運動を組み合わせればダイエットの効果が増すが、極度の糖質制限で筋肉が細ると基礎代謝が落ち、運動パフォーマンスも落ちて健康的なダイエットにならない。

脳の活動停滞させないために必要な量は

スタジオで「最も知りたい」との声が上がったのが、「どのぐらい糖質を制限するのが適正か」だ。厚生労働省によると、食事のバランスは「炭水化物60%、脂質25%、タンパク質15%」を推奨する。糖質制限中の玉川は「(炭水化物が)多い」と疑問を呈した。

1日の活動量は人によって違うが、大和田医師によると、普段の生活で運動しないデスクワーク中心の人は、「1食当たり白米100グラムで、1日3食」を目安として挙げた。脳の活動を停滞させないためには、最低限でもこの程度の炭水化物は摂取する必要があり、かつダイエットのためには運動するのが大事なのだ。

糖質制限が動脈硬化と関係しているという論文があるという。「健康のために」と思って糖質を減らしたのに、逆に不健康になってしまう恐れがある。「できるだけ立つ、歩く」だけでもカロリーの消費量は大きく変わるので、茶碗に盛られたご飯の量を気にするよりも運動する習慣を身に着けた方がよいだろう。