海王星の向こうに新たな準惑星「2015 RR245」発見。太陽系の生い立ち解明に期待

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国際的な天文研究チームが、海王星の向こう側に新たな準惑星 2015 RR245 を発見しました。2月にハワイ・マウナケア山にあるカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡を使っての観測でみつけたもので、明確な大きさはわかっていないものの長径は700kmほどと見積もられています。2015 RR245は非常に大きな楕円軌道を700年かけて周回しており、次に太陽にもっとも近づくのは2096年ごろとのこと。また一番近い時の太陽からの距離は34AU、遠い時は120AU以上になる見込みです(1AUは太陽〜地球間の距離、約1億5000万km)。

研究チームのひとりミシェル・バニスター博士は「原始の太陽系における巨大惑星の軌道の移動にともない、太陽系内の準惑星や小惑星の軌道は大きくかき乱されました。2015 RR245のような準惑星の大多数もこの時期に破壊されたり、エッジワース・カイパーベルト領域にまで押しのけられたりしたと考えられます。カイパーベルト領域にある無数の微小な天体の中で、十分に大きく明るい2015 RR245の発見は太陽系の成り立ちを知るためにもかなり刺激的な出来事です」と語りました。

 

中央右を移動しているのが2015 RR245

研究者らは、RR245は少なくとも過去1億年は現在の楕円軌道を700年周期で回っているとしました。ただ、発見から1年未満の軌道データから計算したにすぎないとしており、今後も継続して観測を続け、データを洗練させていきたいとしています。

ちなみに、同じ太陽系の話題としては2016年初頭に「見えない太陽系第9惑星」が存在する可能性が濃厚になったとするニュースがありました。また2014年にはそれまで太陽から最も遠い軌道を回る天体とされた準惑星セドナよりもさらに外側を回る、直径1500kmほどの天体2012 VP113が発見されています。