経口補水液

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2016年は例年以上に夏の気温が高い。冷たいアルコールを飲む量も増えがちだ。ビールを何杯も飲めば水分補給になると考えている人もいる。ところがアルコールには利尿作用があり、水分不足が進んでしまう恐れがある。

食品メーカーの味の素は16年6月29日、「宴会・飲み会に関する実態調査」第2弾の調査結果を発表した。約7割が「のどがカラカラな状態でお酒を飲む」と回答し、さらに6割以上が宴会・飲み会の終了後、倦怠感やねむ気、むかむか、食欲低下などの症状になったことがあると答えた。

補うべきものは「水」だけじゃない

今回のアンケートは、月に2回以上お酒を飲む20歳〜59歳の全国男女400人を対象に、6月6日から7日までの2日間、インターネット経由で行われた。

「夏、汗をかいてのどがカラカラの状態でお酒を飲むことがありますか」という設問に対し、アンケート協力者の47.5%が「たまにある」、25.8%が「よくある」と答えた。また宴会・飲み会でお酒を飲んだ際、トイレが近くなると思うかを尋ねたところ、約9割が「とても思う」あるいは「どちらかと言えば思う」を選んだ。そして「宴会・飲み会の終了後、倦怠感、ねむ気、むかむか、食欲低下などの症状になったことはありますか」に対する回答は、「ある」が62.8%で、「ない」が37.3%だった。

今回の調査結果に関して済生会横浜市東部病院・周術期支援センター長で栄養部部長の谷口英喜さんは、次のような趣旨のコメントを残している。

「アルコールは、飲めば飲むほどに体の水分を奪います。アルコールを飲んだ後は、アルコールを早く代謝させるために、アルコールによる脱水状態から体を早く回復させるために、適切な水分補給を心がけてください」

水が水分補給の有力な手立てなのは間違いない。しかし水と電解質が不足しているとき、経口補水液を摂取した方が通常の体液量に戻りやすい。水分の体への吸収が早く、電解質バランスに優れ、水分が体内で保持される機能を持つからだ。

アンケートでは宴会・飲み会の終了後、体の調子を整えるために『飲んでいるもの』と『飲むべきだと思うもの』についてそれぞれ尋ねている。『飲んでいるもの』と『飲むべきもの』の1位はともに水。一方、「経口補水液」は『飲むべきもの』と認識されているものの、実際に飲まれている割合が特に少ない。『飲むべきもの』が14.8%に対し、『飲んでいる』が6.5%にとどまった。