東京お台場に「BMW GROUP Tokyo Bay」をオープンさせたBMWグループは、2016年3月7日に創立100周年を迎えています。

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ミュンヘン北部の小さな航空機エンジン製造所から始まったBMWは、現在では、BMW、MINI、ロールス・ロイスが自動車を、子会社のBMW Motorradはモーターサイクルをリリースしています。

「BMW GROUP Tokyo Bay」のお披露目となった最初の週末には、中古車販売スペースと「BMW」ショールーム内にBMW100年の歴史を彩ってきたクラシックカーも展示されていました。ここでは、何台かピックアップしてお届けします。

1929年の「BMW 3/15 PS DA-2」は、BMW初の四輪車。1923年の二輪車生産開始を経て前年の1928年に四輪車に進出し、1927年から英国の小型車「オースティン・セブン」を国産化していたディクシー社を買収したため、当初は「BMW ディクシー 3/15 PS」を名乗っていたそう。サイズは全長3000×全幅1275×全高1625mmで、エンジンは水冷4気筒サイドバルブの749ccを搭載。

1938年の「BMW 328 Wendler Coupe」は「BMW 328」がベース。第二次世界大戦以前のドイツは自動車空力研究の分野で最先端にあり、ドイツ全土建設が進むアウトバーンでの高速連続走行を想定した空力に優れたモデル。エンジンは1971ccの直列6気筒OHVを搭載していました。

1955年生まれのイセッタ。「BMW Isetta 250」は、西ドイツが戦後、経済的に困窮していた庶民のために発売したモデルですが、BMWは超小型車の分野に進出すべく自社開発を行う一方で、結果的にはイタリアのイソ社とライセンス契約を結び、同社のイセッタを国産化しています。

前方に1枚ドアを配置したボディは全長2280mm、全幅が1410mm。一見、三輪車のようにも見えますが、後輪のトレッドが520mmと狭い四輪車で、チェーンによって駆動。エンジンは245ccの空冷単気筒OHVを搭載しています。

1958年の「BMW 507 Roadster」は、レースに参加できる性能を備えつつも、高性能かつ快適な高級スポーツカーとして位置付けられたモデル。オープンモデルながらも非常にスタイリッシュにまとめられた脱着式ハードトップを用意。3168ccエンジンをベースに150psに強化されたものを搭載し、1330kgという軽い車体もあって最高速は220km/hに達し、0-100km/hを11.5秒でクリアした圧倒的な高性能を誇っていました。

こちらもご存じの方が多い「マルニ」こと「BMW 2002」をベースに、ターボ付きの2000ccエンジンを搭載した「BMW 2002 TURBO」。1973年のフランクフルトモーターショーで登場。170ps/24.5kg-mというスペックを誇り、生産台数は1672台でした。なお、時を同じくしてポルシェも911ベースにターボを設定するなど、ドイツだけでなく世界中でターボブームが巻き起こっています。

上の写真は1981年型の「BMW M1」で、同社の市販車として初めてミッドエンジンを採用し、現在の「BMW Mモデル」の端緒ともなっています。

鋼管と鋼板を使った軽量かつ強靱なシャーシフレームに、ジョルジェット・ジウジアーロがデザインしたFRP製ボディを架装。1978年のパリサロンで披露されてから1981年までわずか399台という生産台数も未だに熱視線を集める理由でしょう。

(文/写真 塚田勝弘)

BMW100周年を彩ってきた名車が「BMW GROUP Tokyo Bay」に集結!(http://clicccar.com/2016/07/12/385257/)