中国メディアの新浪財経は10日、中国には150年を超える寿命を持つ企業がわずか5社であるのに対して、日本には2万以上の企業が存在するのはなぜかというテーマについて論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国メディアの新浪財経は10日、中国には150年を超える寿命を持つ企業がわずか5社であるのに対して、日本には2万以上の企業が存在するのはなぜかというテーマについて論じる記事を掲載した。

 記事は中国企業が短命である理由として「競争力を持たないというのに、ただ時代の潮流に任せて起業する人が多い」との見方を示し、こうした企業は一時的には波に乗れても途中で失敗することになると説明。一方で日本企業の長寿の秘訣について「資源の有効活用とイノベーションによる突破を2つの翼として進むべき方向に自ら羽ばたいて行けること、ここに企業生命の真価がある」と説明した。

 記事が用いた「2つの翼」の例えは非常にわかりやすい。鳥は強風の中でも2つの翼を使い、進むべき方向へと前進していける。決して風に流されるままにはならない。しかし翼のない凧はもし強風により糸が切れてしまえば、あっという間に地上へ落下してしまう。企業には強風の中でも前進できる翼が必要であり、それは「資源の有効活用とイノベーションによる突破」であると記事は指摘している。

 翼の一方である「資源の有効活用」についてだが、記事は日本企業は「上場を急がない」と指摘。中国企業の多くは上場を救世主とみなしているが、それによって得た多額の資金の使い方を誤まり、悲劇を招くと記事は説明。しかし上場していない日本の長寿企業は「より慎重に資金を活用する」と指摘した。

 また翼のもう一方である「イノベーションによる突破」についてだが、企業を長く生存させるための秘訣は、様々な外的変化に直面したときに恐れずに自分自身を変化させることができるかどうかにかかっているとの分析がある。日本の長寿企業の多くは「伝統とは革新の連続である」という考え方を大切にしているようだが、この考え方を大切にしている長寿企業の製品は和菓子、和傘、酒など様々だ。

 本業の質を高めつつもそれぞれの時代における消費者の変化に合わせて果敢にイノベーションに取り組む姿勢は、業種を超えて長寿企業の秘訣となっていることが分かる。中国企業が短命なのは、こうした姿勢が欠けているためなのかも知れない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)