朝のメイク中、満員電車、お風呂あがり、熱帯夜……。年々厳しくなる日本の夏は、朝から晩まで汗だくだく。“今すぐ汗を止めたい!”そんな時、みなさんはどんなワザを使っていますか? かき氷? 熱とりシート? メントール入りの入浴剤? こうしたアイテムを活用するのはもちろん有効だけれど、道具なしで、思い立った時にいつでも汗を抑える方法があるんです。

それが、“ツボ”。古代エジプトの壁画や古代インドの伝承医学アーユルヴェーダ、中国最古の「漢書」などといった古代の文献に記されているほど、長い歴史をもつツボマッサージには、何と熱や汗を抑えるツボがあったんです!


なぜツボで汗が止まるの?

人間には発汗量を一定に保とうとする反射機能が備わっていて、からだの一部を圧迫すると、圧迫されている側の発汗が抑えられ、反対側の汗の量が増えるのだそう。

たとえば、ワキにある大包(だいほう)を圧迫すると、ワキとワキから上の顔汗が止まり、かわりにワキから下の汗が多くなる……という原理。汗の量を減らしているわけではないので、からだに悪影響はありません。

重ね着しても汗ひとつかかず鉄壁の白粉メイクをキープしている舞妓さんを思い浮かべてください。着物の帯を巻くときに、必ず「大包」というツボが圧迫されるためで、だからこそ自然と汗止めができているのだとか。



汗をかくパーツや度合いに合わせてプッシュ! お悩み別・汗止めツボを紹介

理論がわかったら、さっそく実践。「汗ストップ!」のツボをお悩み別にご紹介します。


グレーの服もドンと来い! ワキ汗ストップ「屋翳(おくえい)」

バストトップから5cmほど上にあるツボ。バストアップ効果で知られるツボですが、脇汗や顔汗に効果絶大。中指でゆっくり2〜3分押しましょう。


メイク前の顔汗が引かないときに、涼しげ顔へ導く「大包(だいほう)」

ちょうどワキの下あたりにある「大包(だいほう)」。舞妓さんの顔汗を食い止めているのは、まさにココ。中指で2〜3分、じっくりと指圧しましょう。顔はもちろん上半身の汗を抑えたいときにも効果的です。


手つなぎデート、大事なプレゼンでも心配無用! 手汗を抑える「労宮(ろうきゅう)」「合谷(ごうこく)」

手のひらの真ん中あたりにある「労宮」は、興奮を促す交感神経を鎮め、リラックスさせ、体温を少しずつ下げる効果が。また、人差し指と親指の骨が交わる地点の、人差し指側の骨のキワが「合谷」。精神的なストレスを和らげ、熱をコントロールし発汗を抑えます。


全身から吹き出る滝のような汗に「後谿(こけい)」

手をグーにした時に飛び出る、小指の付け根あたりの膨らみが「後谿」。親指で強めに押すことで全身の熱を鎮め、汗を抑えます。押しにくい場所なので、ペンなどを使ってもOK。



ゆでだこみたいな真っ赤な顔で汗をダラダラ流している姿は、見た目にも暑苦しく、大人のふるまいとしてかなり微妙。汗ストップのツボをマスターして、酷暑の中でもスマートに涼しい顔をキープしましょう!


(文・坂井七緒美)


(参考文献)
skincare-univ.com
※1:多汗症の改善・対策「手汗・脇汗の悩みをスッキリ解決する方法
※2:皮膚圧迫による発汗抑制効果に対する高度温熱負荷の影響
※3:OQL鍼灸整体院 汗かきさんにおすすめのひとツボPart2 
※4:人体のしくみと働き (5ページ) 
※5:汗止め帯 
socmedarch.org