交通信号の色が赤であれば「止まれ」を意味するのは、日本も中国も同様だ。だが、中国では横断歩道の信号が赤であっても、気にせず横断していく人が多い。そのような環境で暮らしていた中国人からすれば、日本人は信号を守る国民に見えるようで、まるで「信号に制御されている」ようにも見えるらしい。(イメージ写真提供:123RF)

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 交通信号の色が赤であれば「止まれ」を意味するのは、日本も中国も同様だ。だが、中国では横断歩道の信号が赤であっても、気にせず横断していく人が多い。そのような環境で暮らしていた中国人からすれば、日本人は信号を守る国民に見えるようで、まるで「信号に制御されている」ようにも見えるらしい。

 中国メディアの東方頭条はこのほど、日本で暮らす中国人の見解として、「交通ルールの順守」という点で中国人は日本人に到底かなわないと伝えつつ、「まったく車が走っていなくとも、横断歩道には信号が変わるのを待つ人だかりができるのが日本だ」と紹介している。

 記事は、深夜の時間帯で車がまったく走っていなくとも、日本人は「信号が青に変わるのを待ってから横断歩道を渡る」と伝え、中国人からすれば理解し難いことでも、「日本においてはルールを守るということは社会道徳としての最低ライン」であると指摘。交通ルールの遵守という点で、信号を守ることも社会道徳としての最低ラインなのだと論じた。

 一方、日本でも当然、信号無視をする歩行者はいるとしながらも、「ごくわずか」と紹介。さらに、信号無視をして道路を横断する歩行者がいても、日本のドライバーたちは「クラクションを鳴らしたり、ヘッドライトを点滅させたりして抗議の意思を示したりはしない」と紹介。クラクションが鳴り響く中国とは大きな違いがあることを指摘した。

 記事に登場する中国人がどれだけの期間、日本で暮らしているのかは分からないが、日本の交通ルールにすっかり慣れたようで、「日本では青信号になったのを見届ければ、車道を確認しなくても道路を横断できるほど」と伝えている。安全のためには道路横断時には車道確認をすべきだが、それだけ日本は交通ルールが順守されていると言いたいのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)