中国国内のネット上では6月ごろ、「日本が中国向けのコメ輸出を本格的に開始する」との情報が流れ、複数の中国メディアが取り上げたほか、「日本のコメを食べるか否か」といったような議論も起きた。中国メディア・金融界は6日、「われわれには7000年の水稲栽培史があるのに、どうして日本に行ってコメを買いあさるのか」とする記事を掲載した。(写真は、中国広西省の龍脊棚田、イメージ写真提供:123RF)

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 中国国内のネット上では6月ごろ、「日本が中国向けのコメ輸出を本格的に開始する」との情報が流れ、複数の中国メディアが取り上げたほか、「日本のコメを食べるか否か」といったような議論も起きた。中国メディア・金融界は6日、「われわれには7000年の水稲栽培史があるのに、どうして日本に行ってコメを買いあさるのか」とする記事を掲載した。

 記事は、日本のコメが中国人の人気を集め、わざわざ日本に出向いて買ってきたり、オンラインショッピングで手に入れたりという現象が発生していると紹介。どうして「7000年の稲作の歴史」を持つ中国においてこのような現象が起きたのかについて、「優良品種の選定」、「細かいところまで行き届いた栽培手法」、「おいしさ」、「濃厚な稲作文化」、「しっかりした等級制度」、「目にも楽しい包装デザイン」の6点を挙げて説明した。

 「おいしさ」については、特に日本人はコメの鮮度にこだわりを持っており、精米から3カ月が経過したものについては価値が下げられ、値下げされると紹介。稲作文化については「中国人が米飯から離れられないと言っても、日本人の入れ込みぶりにはかなわない」として、稲の栽培や収穫に関する祭祀が実に良く見られるなど日本独特の「稲作文化」が形成されていると解説した。

 記事はまた、日本のコメが美味しいという以外にも「われわれの環境が確かに恐ろしいものである」点が、中国の一部消費者を日本産米に走らせていると説明。「安心して生活してもらうことが、国民の幸福の基準線だ。ボイコットや保護は活路ではない。環境を改善し、消費者の信頼を回復してこそ初めて『外国の月がより丸く見える』という局面を変えられるのだ」と結んでいる。

 記事は、日本のコメの優れた点について紹介しているが、やはり最後の部分に尽きる。確かに日本の稲作は素晴らしいが、それはさておいて中国国内でも「もう少しなんとかできるだろう」という思いが垣間見える。少し前に、日本のコメを高値で買って帰る中国人観光客に対して中国国内から批判の声が出たり、「中国産のコメも劣っているわけではない」といった半ば強がりめいた論調が飛び出したりした。しかし、しっかりしたものが作れていればわざわざ外国に買いに行ったり、取り寄せたりしないことは明らかであり、強がらなくても消費者はついてくるのである。

 何が足りなくて、何が問題なのか。中国人が愛してやまない中国産米にするには、自分たちで考えて、行動しなければならないのだ。(編集担当:今関忠馬)(写真は、中国広西省の龍脊棚田、イメージ写真提供:123RF)