中国メディアはしばしば、中国高速鉄道には低コストなどの強みがあると自画自賛を繰り返すが、近年は輸出事業で多くの挫折を味わっている。南米ベネズエラでも中国のプロジェクトが事実上、頓挫した状態にある。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアはしばしば、中国高速鉄道には低コストなどの強みがあると自画自賛を繰り返すが、近年は輸出事業で多くの挫折を味わっている。南米ベネズエラでも中国のプロジェクトが事実上、頓挫した状態にある。

 中国メディアの東方頭条はこのほど、中国高速鉄道は今、「中国製」を代表する新たな名刺となったと伝える一方、近年は一部の海外プロジェクトで挫折を繰り返していると指摘し、一部の国外メディアから「ボロボロ」、「大損」といった批判が相次いでいることを紹介した。

 記事は、中国高速鉄道の輸出事業は「悲惨なほどの失敗なのか」と疑問を投げかける一方で、ベネズエラの高速鉄道プロジェクトでは事実上頓挫した状態にあるが、リスクマネジメントはできていると伝えた。

 記事は、ベネズエラではもともと462.27キロメートルの高速鉄道路線を建設する計画だったが、「資金の目処が立たない」との理由で事実上頓挫した状態にあると伝え、2015年にはすでに中国側の作業員も撤退し、プロジェクトは中止状態だと紹介した。

 プロジェクトが事実上頓挫したとなれば、中国側に損失が生じたのかが気になるところだが、記事は同プロジェクトの中国側の責任者の話として「16年5月末までに全長の90%にあたる415キロメートル分の工事がすでに着工済みだったが、プロジェクトがスタートした09年から10年にかけてベネズエラは前金を支払っていた」と紹介。

 09年から10年にかけては国際原油価格が上昇していた時期だったため、ベネズエラ国内では数多くのインフラ整備プロジェクトが進められていたが、原油価格が急落したことで資金不足に陥ったことが高速鉄道プロジェクトの頓挫につながったという。一方で記事は、ベネズエラの経済が回復すればプロジェクトが再開する可能性があることを示唆し、「中国企業はリスクマネジメントはできている」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)