菊池風磨は恋を知らない…『時をかける少女』でグっとくる場面3
<ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ>

 夏休み――。大人になった今、その言葉を聞いても胸に浮かぶのは「有休何日取れるかな?」とか、意外とせちがらいことがらです。“イマドキすぎる夏休み”はなんか疲れるし、逆にツライ。

 でもここに、菊池風磨さん(Sexy Zone)が、最高に居心地いい夏を引っさげてきてくれました! それは、『時をかける少女』! もとい、“ふーちゃんの夏休み”!!(※)

◆菊池風磨は未来人役

『時をかける少女』(日テレ系)は、タイムリープする能力を身につけた少女・芳山未羽(黒島結菜さん)と、幼なじみの浅倉吾朗(竹内涼真さん)・深町翔平(風磨さん)の淡い恋を描いた青春ドラマです。

 風磨さんは、未来からやってきて翔平になりすまし、“過去”に滞在する未来人“ケン・ソゴル”を演じています。ケンが生きる未来には“恋”がなく、遺伝子を分析して各人に最適な配偶者があてがわれるのだとか。当然、ケンも恋を知りません。

 私たちはケンのまなざしを借りて、知識でしか知らない恋や、(ケンにとって)過去の日本を共に味わうことになります。

◆『時をかける少女』で気がきいている部分3

 本ドラマで気が利いているのは、友達・息子・恋人と3つの視点から風磨さんを楽しめるところです。教室で未羽や吾朗とたわむれる同級生モード、大喜びで母の手料理を食べる息子モード、そして未羽に心惹かれて戸惑う恋愛モードの豪華三形態!

 立ち位置の違う3つの風磨さんを拝めるとは、日テレに足を向けて寝られない感じです。

 斜に構えてぶっきらぼうに見せながら、笑うと隠しようのない優しさが頬に広がる。本当に楽しそうに細まる目と、いたずらっ子みたいに口元からのぞく歯。風磨さんはその魅力で、未来からの異邦人たるケンを愛すべき人物に見せています。

 七夕。花火。神社のお祭り。冷やしパイン、たこ焼き、母の手作りの冬瓜の煮物、妹のとっておきのアイスクリーム……。海辺の町を流れる時は、どこか懐かしくゆるやか。

 子供のころの夏休みを“ふーちゃん”と旅して、初めての経験をするような……そんな甘ずっぱいひとときの心地よさ。この夏がずっと続けばいいのにと、願わずにいられません。

 そういえば、ケンが未来人であることを見抜いた男の子は「脳みそ食べないでね!」とおびえます。「ふーちゃん、ハートを食べないでね!……ううん、やっぱり食べて……!」

 テレビの風磨さんにかぶりつき、そう叫んでしまいそうな……2016年の夏なのです。

※ふーちゃん……嵐・大野智さんが、櫻井翔さんと風磨さんが親しいと聞き、櫻井さんより親密な呼び名を考えて付けたもの。

【時をかける少女】http://www.ntv.co.jp/tokikake/
毎週土曜21:00〜日本テレビ系で放送中。エンディングテーマはNEWSの「恋を知らない君へ」。加藤シゲアキさんも未羽たちの担任教師・矢野和孝役で出演中。

<TEXT/みきーる ILLUSTRATION/二平瑞樹>
【みきーる】
ジャニヲタ・エバンジェリスト。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニヲタあるある』(アスペクト)『ひみつのジャニヲタ』(青春出版社)他。Twitterアカウント:@mikiru。公式ブログ『俯瞰! ジャニヲタ百景』