2015年における日本の新車販売台数のうち、軽自動車が占める割合は36.7%に達した。日本では高い支持を得ている軽自動車だが、中国で軽自動車を見かけることは日本ほど多くはない。(イメージ写真提供:(C)Maksim Toome/123RF.COM)

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 2015年における日本の新車販売台数のうち、軽自動車が占める割合は36.7%に達した。日本では高い支持を得ている軽自動車だが、中国で軽自動車を見かけることは日本ほど多くはない。

 中国では近年、SUVが人気を獲得していることからも分かるとおり、中国の自動車市場では小さい車よりも大きな車のほうが好まれる傾向にある。中国メディアの汽車之家はこのほど、日本の自動車メーカーはなぜ中国で軽自動車を販売しないのかを考察する記事を掲載している。

 記事は、「小型ながらも精巧な造りの日本の軽自動車を見るたびに、なぜ中国で軽自動車を販売しないのかと憤りを覚える中国人消費者も少なくないだろう」と主張する一方、実際には中国でも日本の自動車メーカーが軽自動車を投入していると紹介。だが、中国では家族総出で外出する場合は基本的には「5人乗り」であることが求められるとする一方、軽自動車の「小さい」という利点が中国ではデメリットにしかならないことを指摘した。

 さらに、中国の自動車メーカーも小型車を発売しているとしながらも、「確かに車体は小さく、価格も安いが、造りは日本の軽自動車に到底及ばず、安全性をはじめとする性能は低い」と指摘し、とても自家用車として購入したいと思えない代物だと論じた。

 つまり記事は、日本の自動車メーカーが中国で軽自動車を発売しないのは、「市場が小さいうえに利益も少ないため」と指摘。中国政府も特に軽自動車を奨励する動きを見せていないことから、今後も中国市場では軽自動車を見かける機会は少ないはずだと論じている。

 中国で求められる「5人乗り」というのは、一組の夫婦と一人っ子政策によって生まれた子ども1人、さらには夫婦のうちいずれかの両親の5人ということだ。軽自動車に5人乗って外出するには小さすぎるため、敬遠されているという意味であろう。また、中国人はもともと「大きい物をよしとする」傾向にあり、中国では自動車が自分の社会的地位を示すツールという側面もある以上、今後もSUVやセダンが人気であり続けることは間違いなさそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Maksim Toome/123RF.COM)