国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」に対し、中国は大きな関心を寄せており、開発状況の一挙手一投足が報じられている。(イメージ写真提供:123RF)

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 国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」に対し、中国は大きな関心を寄せており、開発状況の一挙手一投足が報じられている。

 中国メディアの一財網はこのほど、日本の一部メディアが「MRJの量産工場が7月上旬に稼働する」と伝えたことを紹介したうえで、MRJが日本経済にとっての「光明となり得るのか」を考察する記事を掲載した。

 記事は、MRJの開発には米ボーイングのサプライヤーでもある日本企業が数多く参画しているとし、日本企業はボーイングとの協業のなかで絶えず学び、吸収し、改善を行うことで、世界レベルの旅客機に求められる部品の生産技術を掌握したと主張。

 さらにボーイング787に採用されている日本企業の部品の割合は全体の35%に達すると指摘する一方で、MRJの国産部品の割合はわずか30%ほどだとし、「エンジンや油圧系統など、旅客機の基幹部品は国外のメーカーから調達している」と指摘した。

 また記事は、機体に新素材が採用されたMRJは確かに省エネで高品質という「日本の製造業の伝統的な強み」があるとしながらも、日本にはまだ旅客機の基幹技術という点で絶対的な強みがないと主張した。

 近年、新興国を中心にリージョナルジェット市場の競争が激化している。MRJは今後、カナダのボンバルディアやブラジルのエンブラエルといった旅客機大手と競争することになる。また、中国もすでにリージョナルジェット市場へ参入を果たしており、中国とも市場を争う必要がある。記事は、「省エネで高品質という強みがあろうとも、技術面で絶対的な強みがないMRJが日本経済にとっての光明となれるかどうかは未知数」と論じている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)