プレゼントは金額じゃない、気持ちだ。わかってはいても大人になるとどうしてもお金にものを言わせてしまうこともありますよね。

お金の自由がない若者の利点は、時間をじっくりかけられること! ということで、今回の「今どきレポート」は高校生たちの最新手作り事情をお送りします。今の若者にとって、「大好き」の感情を一番伝えられる手段とは? まずは以下の動画をご覧ください。

 

女子高生のプレゼントの定番は、「サプライズボックス」

サプライズボックスとは、画用紙を何枚も重ね合わせてメッセージや写真を入れることで、より多くの愛を、思い思いの形で伝えるもの。見てるだけで正直面倒くさそうなメッセージボックスですが、どうしてこんなに手がかかるものを作るのか理由を探ってみました。 「サプライズボックスは作っていくうちにどんどん重量感が出てきて、自分の気持ちをそのまま出したみたいで嬉しくなっていくから」 「相手の喜ぶ顔が見たいから」 「手作りってなんか素敵だから」 なるほど。一昔前のものに例えると、おそらく恋人のために編み物を作る感覚に近いのかもしれません。

記念日動画はもうすたれたのか?

つい最近まで、アニバーサリーを迎えたカップルが相手に送るものといえば、「記念日動画」と相場が決まっていました。アプリを駆使して自分たちのラブラブ写真(時に動画)をスライドさせながら、ポエミーなメッセージを伝える動画編集技術は、プロ顔負け。もちろん、恋人に直接送るだけではなく、同時にSNSにもお披露目します。

 

それがサプライズボックスに取って代わられたということは、若者たちはアナログに回帰しているということでしょうか。

答えはNO。先述の動画にあるように、アナログで作ったものでも、最終的にはSNSにアップした時にも見栄えするよう工夫されています。つまり、手作りというアナログな手法でもSNSに写真と共にアップしてデジタル完結するという、二重の楽しみ方をしてるのです。

 

より刺激的な“サプライズ”体験を

ディナーを食べに行った先で突然電気が消えて、音楽と共にケーキが運ばれてくるという一連の流れはもはや定番となり、驚きもなくなりました。だからこそ今、若者たちはより刺激的な新しいサプライズを日々模索しているようです。もしかしたら、毎日がテレビ番組のドッキリ企画のようになる日もそう遠くないのかもしれません。サプライズをする側の頭にあるのは、相手の喜ぶ顔。最終的に皆がハッピーになれるのなら、若者たちには新しいサプライズ方法をどんどん編み出していってほしいですね。

(たなかもみこ)

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