米国株も中国株もほぼ横ばいと、低調に推移した5月の外国株相場。もっとも、国・地域別に見ればインド株が4%上昇するなど好調な市場もある。今月も注目の外国株の最新情報を盛りだくさんにお届けします!1〜3月期決算が好調だったインド株が上昇5月の外国株相場は、6月に利上げの可能性が高まった米国株をはじめ、構造改革の推進によって経済の先行きに再び暗雲が漂い始めた中国株、政治リスクを抱えるブラジル株など、軒並み低調に推移。企業業績が比較的好調なインド株は上伸した。米国のNYダウ工業株は、5月の騰落率が0・1%高とほぼ横ばい。5月6日に発表された4月の雇用統計が市場予想を下回り、利上げ時期の後ずれが期待されたことから一時、相場が上昇する局面もあった。だが同20日にニューヨーク連銀総裁が「予想通りに経済成長が進めば、6〜7月の追加利上げは合理的」だと発言し、早期に利上げされる可能性が高まったことなどが再び相場を下押しした。しかし同25日には、堅調な米国経済指標や原油高を背景にダウ平均は前日比91ドル高と急反発。その後、月末にかけてやや下げ幅を取り戻した。中国本土の主要インデックスである上海総合指数も、5月の騰落率は0・7%安とほぼ横ばいだった。中国経済をめぐっては、中国共産党機関紙の人民日報が5月9日、「U字型」ではなく「L字型」の経済回復を予想する記事を発表。これは、中国政府が景気のテコ入れよりも、爛哨鵐啣〞している大手国有企業の淘汰といった構造改革に力を入れることを示したサインではないかとの見方が広がり、それを受けて株式相場も低調に推移した。ブラジル株相場は、ルセフ大統領の弾劾だんがい審議への期待から4月に7・7%上昇したが、5月は10・1%安と急落。弾劾採決はされたものの、テメル大統領代行が率いる暫定政権の政治運営に不透明感が漂っていることなどが相場の重しとなった。インドのSENSEX指数は4・1%高。上場企業の1〜3月決算がおおむね好調だったことが、市場に安心感をもたらした。

取材・文●渡辺賢一

※グラフは2016年4月29日〜5月31日現在の月間騰落率。