“貯金ゼロ”夫婦の危ない特徴。リボ払いで実は借金づけ…
 一見、十分な年収のように思える800万円という数字だが、実際に都心部で暮らす家庭では綱渡りのような生活を強いられていることも多い。その姿を追った――。

◆カード3枚持ちでリボ払いを繰り返す

 世帯年収800万円超を稼ぎながらほぼ貯金がないのが、渋谷区で暮らす結婚3年目の高橋守さん(仮名・37歳)夫妻。広島県出身の彼はカープの大ファン。「広島への応援はもっぱら新幹線のグリーン車で駆けつけ、名古屋にもよく遠征する」というだけに、“プチ旅行”で毎月十数万円を散財している。

「しかも、旅先ではついリッチな食事をしてしまうんですよね。あと、会社の上司は独身が多くて、夜遊びに付き合うと一晩でかなりの額を使ってしまうのも大きい。上司なので断りづらいんです」

 さらに奥さんまで浪費家とくれば、貯金など貯まるはずもない。

「妻はクレジットカードを3枚持っていて、リボ払いをよく使うんですよ。僕ら夫妻は口座が別々なので正確な額は知らないのですが、けっこうな請求が来ているはず」

 こうして2つの夫婦の話を聞き進めると、似たような“散財思考”をしていることが見えてくる。

「子供ができた時のことを考えると少し不安になりますけど『今は最後の贅沢をする時期なのか』と」(高橋さん)

◆”収入はあるのに貯金ゼロ”の共通点

 十分な収入があるのに、貯金ほぼゼロという家庭にありがちな危険が、高橋家にはよくあらわれている。

・共働きでお互いの収入・支出を知らず、家計全体が見えていない
・夫婦とも遊ぶのが好きで、どちらもストップをかけない
・銀行口座やクレジットカードが複数あって、収支がわからない
・「リボ払いは危険」といったマネー知識がない

 特に、カードの「リボ払い」は、借金地獄の入り口になる危険な方法。
「毎月5000円」など支払額が決まっているので楽に見えるが、ほとんど元金が減らずにバカ高い金利(相場は15%!)を払い続けるハメになる。
 たとえば10万円のものを、支払い月2000円のリボ払いで買うと、完済に4年2ヶ月もかかり、合計13万1570円も払うことに。

 しかも、支払額が一定なので、次々にリボ払いで買ってしまい、気づけば何十年も返済するハメに…。普通の「分割払い」とは仕組みが違う「リボ払い」は手を出さないほうがいい。

◆世帯年収 800万円
(夫:500万円 妻:300万円)
夫妻の平均手取り月収 53万円
住宅費 13万円
食費 10万円
光熱費 4万円
通信費 4万円
車費 2万円
(月平均で3回ほど使うレンタカー代)
贅沢費 17万円
その他 3万円
月の収支±0万円

―都心部[年収800万円]家庭は火の車だった【11】―