リオ五輪のメンバーの中で頑張って欲しい選手。もちろん全員です。試合に出られる、出られないにかかわらず、ぜひ頑張って欲しいと思います。

その中で特に注目している選手がいます。それは10番をつけることになった中島翔哉。彼が日本の攻撃を引っ張ることになるのではないでしょうか。

五輪代表には海外組の南野拓実と久保裕也がいます。確かに彼らも主軸でしょう。ですが、予選の中で攻撃に彩りを加えていたのは中島でした。中島のいい部分は、ボールを持ったときにゴールを意識していること。そして思い切りも度胸もよく、相手や失敗を怖れている雰囲気がありません。

この五輪チームの中では試合の流れと状況判断がトップクラスです。ボールを持てば仕掛けられますが、単純にプレーしたほうがいいときは簡単にはたきますし、相手がどんどんプレッシャーをかけてくると、ボールロストせずにファウルを受けて自分たちのFKにします。こういうプレーは当たり前なんですが、実は試合になるとできなくなる選手のほうが多いんです。

さらに中島は大事なところでゴールを挙げてきた選手でもあります。チームのために献身的にプレーできることも忘れてはなりません。リオ五輪では得点でチームを救ってくれるだけでなく、攻撃そのものを引っ張ってくれると期待しています。

中島は4月に右膝を負傷し、その後自身のチームであるFC東京ではポジションをつかめていません。ですが、リオ五輪で活躍することで、自分のステージを一気に上げられるかもしれません。普通はリーグで活躍し、海外のリーグに移籍して有名なリーグのビッグクラブへの道を探らなければなりません。ですが、五輪でプレーするということは、そういうプロセスを吹っ飛ばして世界の舞台に立つことができるというチャンスなんです。五輪に集まるスカウトたちの目にとまるような、そんな活躍を全員が見せて欲しいと思います。自分の未来がかかる場での、意欲的なプレーを楽しみにしています。