8日、法制晩報によると、中国で若年層へのスマートフォン普及が進んだことで、ある問題が起きているという。資料写真。

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2016年7月8日、法制晩報によると、中国でスマートフォンの普及が進んだことで、ある問題が起きているという。

昨年に米メディア・Mashableが行った調査では、中国のスマートフォン普及率は世界平均よりも高い58%だった(日本は39%)。そんな中国では、スマートフォンの若年層への普及が問題となっているようだ。

重慶市の小学2年生の依依(イーイー)さんは、ある日、両親に「クラスのスマホを持ってる友達がみんなグループで“紅包”のやり取りをしてるの。スマホがないと仲間に入れてもらえなくて孤立しちゃう」と相談した。

“紅包”とは「お年玉」や「ボーナス」とも訳されるが、最近は中国で広く普及しているチャットアプリ・微信(WeChat)が行うサービスを指すようになった。グループの友人らでランダムに設定された金額の“紅包”を送り合うというものだ。

両親は以前、依依さんからスマートフォンをねだられた際には断っていた。当時は400元(約6000円)する子ども用のスマートウォッチを買ってあげたばかりということもあったが、父親は「この時計ももともと必要だと思いませんでした。ですが、毎日、学校の近くでおもちゃを宣伝していて、みんなが買っているというので仕方なく」と話した。

依依さんの期末テストの成績が良かったこともあり、今回の頼みは受け入れた両親。7月2日に依依さんを連れてスマートフォンを買いに出かけた。しかし、依依さんが欲しがったのはiPhone。両親は小学2年生に5〜6000元(約8万円)もするものは必要ないと考え、「本当に欲しければしっかり勉強して、大きくなって自分で稼いだお金で買いなさい」と言い聞かせた。結局、依依さんは800元(約1万2000円)ほどのスマートフォンを買ってもらった。

依依さんは帰宅後、すぐにアプリをダウンロード。母親がキャッシュカードを登録して“紅包”のやり取りを始めた。依依さんは「クラス委員はみんなに紅包を送らないといけないの。テストの上位3人も。送らないと友達がいなくなっちゃう」と語った。依依さんによると、紅包の最高額は6.6元(約100円)と決めていて、両親も納得しているという。

重慶師範大学心理学部の周小燕(ジョウ・シアオイエン)教授は、「まだ幼いうちから子どもにスマートフォンを持たせることには、賛成はしかねます。ですが、『友達はみんな持っていて、私だけ持っていない。孤立しちゃう。誰も私と遊んでくれない。みんなが持っているものを私だけ持っていない』。こうした感情は子どもに劣等感を与え、集団との関わりを阻害してしまいます」と話している。

「友達はみんな持っている。仲間外れにされる」。子を持つ親が苦慮する言葉は万国共通のようだ。(翻訳・編集/北田)