9日、中国の長江の中下流域では、先月30日から今月8日まで続いた豪雨により、大規模な水害が発生した。都市周辺の湖が次々に埋め立てられたことが、被害を拡大したとみられている。

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2016年7月9日、中国の長江の中下流域では、先月30日から今月8日まで続いた豪雨により、大規模な水害が発生した。1998年以来の激しい水害となり、湖北省武漢市や、江蘇省南京市など多くの都市が浸水した。中国房地産報が伝えた。

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中国各地ではこの10年余り、都市そのものの拡大や、住宅、工場、道路などの建設用地を確保するため、周辺の湖などが次々に埋め立てられている。長江流域の都市や湖に面した都市も同様で、武漢市では過去50年間に湖が90カ所も埋め立てられて消失している。現在残っているのは38カ所で、「百湖の街」と呼ばれたのもすっかり過去の話になった。

都市部では、湖を次々に埋め立てた結果、地面の吸水能力が失われ、「雨が降るたびに冠水する」のが当たり前となってしまった。加えて、埋め立てて造成した際に適切な地質処理が行われなかったことから、各地で地盤沈下が起きている。

そうした中、大雨にも対応できる都市排水システム以外にも、雨水を吸水できる区画を適切に配置していくことで水害の発生を抑制する「海綿都市」計画が、住房城郷建設部や財政部、水利部によって進められている。武漢や重慶、北京など30都市で試験的に実施されており、今後さらに計画を加速させるという。(翻訳・編集/岡田)