納豆は「畑のお肉」と言われるほど、栄養が豊富なことは昔からよく知られています。そこで、実際にどんな栄養素が体に役立つのか、知識として持ち合わせたうえで摂取すれば、さらに格段と美味しく感じるのではないでしょうか。

納豆には、どんな栄養や美容効果があるのか一緒に見ていきましょう。

■納豆の栄養と期待できる健康パワー

納豆はニオイが苦手という方も多いようですが、実は納豆には驚くほどの栄養と期待できる健康効果が含まれています。まずなんといっても植物性のたんぱく質が豊富に含まれていること。また、血液をサラサラにする効果も期待できます。骨粗しょう症の予防や更年期障害にも有効といわれているイソフラボンも含まれているんですよ。

(1)女性ホルモンの欠乏を防ぐ・・・大豆イソフラボン

市販の納豆1パックはおよそ50g。この中にイソフラボンは約30mgほど含まれています。ご飯のお供に食べることの多い納豆ですが、大豆イソフラボンを摂取することで更年期障害の発症率を下げる効果も期待できます。

(2)肌のくすみに・・・ナットウキナーゼ

納豆の中に含まれているナットウキナーゼは、血液をサラサラにする効能があります。つまりお肌の血行がよくなることで肌のくすみ解消の第一歩になるのです。血液がサラサラになると血流がよくなるため、顔色は明るくなります。

(3)抗酸化作用・・・セレン

ストレスが過剰にかかってしまうと、人間の体の中には活性酸素がたまりはじめます。納豆の栄養素の中には、セレンという抗酸化作用を発揮する成分が含まれています。体内に多く蓄積された活性酸素を分解してくれるのがセレンです。体の酸化を抑えるためにもセレンの適量の摂取は有効です。

(4)骨の強化・老化防止・・・ビタミンK

栄養が偏ってしまうと骨がもろくなってしまいます。骨粗しょう症対策には、毎日の栄養が大事です。中でも、納豆の中に含まれているビタミンK2という成分が骨の強化に大いに助けになります。丈夫な骨を作るために摂取すべき栄養成分が、納豆には多く含まれています。

(5)お肌を健康に保つ・・・ビタミンB2

ビタミンB2には皮膚の若さを保つ働きが期待できます。毎日適量の納豆を食べると肌の健康、若さのもとを得られます。

(6)代謝を助ける・・・マグネシウム

不規則な生活をしていたり、睡眠不足が続いたりすると、体内のマグネシウムが大幅に欠乏していきます。そこで納豆に含まれているマグネシウムと摂ることでマグネシウムの不足を補いましょう。牡蠣の3個分もマグネシウムが含まれるとされる納豆は、エネルギーの代謝を助け、動脈硬化も防いでくれます。

(7)便秘を防ぐ・・・食物繊維

納豆の栄養素の中には、不溶性食物繊維や水溶性食物繊維が含まれています。普段から下剤を飲まないと便通が整わないとお悩みの方には、納豆を食べることをおすすめします。納豆を定期的に食べて、便秘改善に役立てましょう。

(8)美肌の味方・・・ポリアミン

ポリアミンには細胞の生まれ変わりを促進して、新陳代謝を特に活発にするという効果が期待できます。毎日1パックの納豆を食べることで美肌を保たれ、肌の老化予防にもつながります。

■納豆を摂るべきタイミング、時間は朝or夜?

上述の通り、納豆は栄養のある食べ物です。中でも血栓予防・血液サラサラ効果があるナットウキナーゼが含まれている点に着目し、血栓予防という観点から考えると、納豆は夜に食べるのがおすすめです。なぜなら、人は寝ている間に血栓を作りやすく、夜中から朝に起きやすいとされる脳こうそく予防には、極力夜に食べると予防に有効だからです。

■栄養台無し…納豆のNGな食べ方3つ

(1)加熱する

納豆に含まれているナットウキナーゼは加熱することで栄養効果が減少してしまいます。効果的に栄養を取り入れたいなら、そのまま食べましょう。

(2)常温で放置する

納豆菌は常に生きていますので、常温で放置してしまうとさらに発酵が進んでしまいます。アンモニア臭が強くなってしまった納豆は当然、風味が落ちてしまいますので注意してください。

(3)食べ過ぎる

納豆を食べすぎる=大豆イソフラボンの過剰摂取につながります。イソフラボンの過剰摂取は女性ホルモンの働きが活発になりすぎてしまい、生理周期を狂わせてしまうきっかけにもなるため、食べ過ぎには注意しましょう。

■納豆の栄養を生かすおすすめの食べ合わせ3つ

(1)納豆とネギ

納豆に含まれているビタミンB2の吸収を、ネギに含まれるアリシンが促進してくれます。そのうえ納豆特有のナットウキナーゼが持つ血液サラサラ成分を、ネギの血液サラサラ成分が後押ししてくれます。

(2)納豆とオリーブオイル

便秘解消のためのゴールデンコンビです。納豆の成分には不溶性の食物繊維が豊富に含まれていて、オリーブオイルには腸の中で吸収されにくいオレイン酸が含まれています。このダブルの効果が排泄機能を助けてくれます。

(3)納豆と肉類

栄養的にもスタミナ満点の組み合わせです。肉のうまみと納豆の風味が溶け合って、美味しく食べやすくなるという点でも、おすすめの組み合わせです。

■全国“納豆のおいしい食べ方”9選

(1)ハクサイの漬け物を入れる(福島)

福島県では、白菜の漬物と納豆を一緒に食べることがあるようです。格段と食べやすくなるという点でもおすすめの方法です。

(2)味噌汁に入れる“納豆汁”(山形)

味噌と納豆の風味が絶妙に混ざり合って美味しい汁物になります。納豆だけを食べるのが苦手という人にもおすすめです。

(3)切り干し大根を細かく刻み納豆と混ぜる“そぼろ納豆”(茨城)

納豆の粘りと切り干し大根のシャキシャキとした触感が、口に含んだ瞬間に美味しさを増します。食べやすさという点でもそぼろ納豆は支持されています。

(4)天日で干す“干し納豆”(茨城)

納豆を干すことでうまみ成分と栄養分が凝縮され、効能も上がります。

(5)雑煮に入れる“雑煮納豆汁”(東北地方/熊本福岡)

お雑煮のトッピング的な意味合いで、納豆が意外と合うと評判です。最初から煮込むのではなく、あとから足すほうが美味しくいただけます。

(6)塩と砂糖をまぶして炒る“塩納豆”(山形/高知)

もともと納豆単品だけでは日持ちがしないということで、塩や砂糖を加えて保存が利くようにしたのがきっかけの塩納豆。そのうえ整腸作用のある納豆と塩と砂糖を加えることで、健康とうまみの相乗効果が生まれます。やんわりとした塩味と甘みが溶け合うご飯のお供にも最適です。塩と糠をまぶして鉄鍋で炒る調理法もあります。

(7)鶏のひき肉と和える“スタミナ納豆”(鳥取)

鶏のひき肉と納豆をごま油、ショウガ、ニンニクで炒めた料理。納豆特有のニオイや食感が苦手な人におすすめの食べ方です。調理することでスタミナが増して食材同士の相性も抜群です。

(8)パセリ、チーズに醤油、砂糖を加えて混ぜる“納豆あえ”(愛知)

おつまみ感覚で食べることができる組み合わせです。チーズと納豆の栄養素が重なりあって、健康面でもプラスの効果が期待できます。

(9)馬肉を和えて醤油で味をつける“さくら納豆”(熊本)

馬肉の鮮やかなピンクと納豆の色が見事に映える組み合わせです。馬肉の持つ高たんぱく低脂肪という栄養素に加えて、納豆をあえるということで最強タッグになります。

身近な納豆は、日常的にも食卓に並びやすい食品ですよね。健康や美容面においてそれぞれ効果が高いので、上手に毎日の献立に取り入れてくださいね。

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