エッ…美人はかえって損!? 心理学者が説く「印象の作られ方」とは

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あの人はいい人そう、アイツは性格悪そう……人の印象について、私達人間はけっこう簡単に判断していますよね。それって、どうやって決めているのでしょうか?

もしかしたらあなたの印象は、相手の気分によってガラッと変わっていることもあるかもしれないのです。

心理学者による著書から、「印象の形づくられ方」を覗いてみましょう。

■「印象」を作るポイント3つ……行動、ステレオタイプ、外見

<人の印象はどのように形づくられるのか?

 ・行動から推測

 ・その人が属する集団による、ステレオタイプ

 ・外見から判断              >

『ゼロからはじめる心理学・入門 人の心を知る科学』(有斐閣)の中で、社会心理学の観点からの“人の印象”について、上記のようにまとめられています。

これだけでもどんなことが言いたいのか大体わかりそうですが、読み進めていくと思いもよらない事実も記されていました。

印象というものは、思いのほか複雑な形成のされ方をするようです。

■あなたの印象は相手の気分次第!? 同じことをしても印象が違うわけとは

「行動から推測」、これは“重い荷物を持ってくれた”などの行動に基づき、“優しい”など、どんな人かを推測するものですが、同じ行動をとっていても、いつも同じ印象を与えるとは限らないというのです。

<どのような印象が形づくられるかは、見る側がどのような状態にあるかによっても影響される。たとえば自分がネガティブな気分のときには、相手に対して比較的ネガティブな印象、ポジティブな気分のときにはよりポジティブな印象を形成する。>

つまり、同じ“重い荷物をもってあげる”という行動でも、相手の気分によっては、「なんて優しいの!」と感謝される時もあれば、「いい人ぶっちゃって」と穿った見方をされることもあるということ。

自分ではどうしようもないことではありますが、そんなこともあるのだと覚えておいて損はなそうです。

■男性の理想の結婚相手=“看護師”は、心理学的に説明できる!?

<看護師の女性は結婚相手として人気があるらしい。献身的で、優しく、芯の強い女性というイメージがあるからだろうか。(中略)このように、特定の社会的集団に関する知識、信念、期待によって構成された知識構成をステレオタイプという。>

職業が与えるイメージは大きいもの。アパレル関係=オシャレ、教師=厳格、保育士=子供好き、といった印象は誰でも浮かべるものではないでしょうか。

しかし、同書はこう警鐘を鳴らします。

<ステレオタイプに好き・嫌いなどの感情的な要素が加わると、偏見となる。偏見が行動として現れたものが差別とよばれる。>

ステレオタイプによるイメージの押し付けは、する方に悪意がなくてもされた方は嫌なもの。無意識に相手にもしてしまわないよう、注意したいものです。

■え! 美人は罪が重くなる!? 「美人は得か損か」の心理学的見地

最後の「外見から判断」について。同書にはこんな驚きの内容が。

<魅力的な見た目の人は、様々な恩恵を受けることがある。(中略)しかし、よいことばかりではない。たとえば、結婚詐欺などの罪を犯した人が、美人である場合の方が、そうでない場合に比べて刑が重くなる傾向にあるという。>

なんと、顔の印象が刑の重さにまで影響することもあるというのです。

“美人は得か損か”というのは事あるごとに俎上に載せられる論題ではありますが、美醜問わず、顔というのは印象を大きく左右するパーツであることは間違いなさそうです。

以上、心理学者が説く“印象の作られ方”についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

自分が他人から持たれる印象を変えようとしても簡単ではないかもしれませんが、自分が他人に間違ったイメージを持ってしまっていないか、と考えるきっかけになったのではないでしょうか。