8日、中国のインターネット掲示板に、「中国を侵略した国は多いが、なぜ中国人は日本に対してだけ恨みを晴らそうという心理が働くのか」との問い掛けがあった。写真は盧溝橋。

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2016年7月8日、中国のインターネット掲示板にこのほど、「中国を侵略した国は多いが、なぜ中国人は日本に対してだけ恨みを晴らそうという心理が働くのか」との問い掛けがあった。

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中国人が反日感情をむき出しにする一つの理由として、「中国を侵略した」という歴史があるが、歴史をたどれば中国を侵略したのは日本だけではない。この問い掛けに、中国のネットユーザーはどのような返答をしたのか。以下に一部のコメントを紹介する。

「日本とその他の国を比較すればいい。ほかの国はほとんどが経済上の略奪だったが、日本は領土も要求してきた。彼らの目的は中国をのみ込み、国をつぶすことだった。ほかの国による侵略も憎むべきだが、日本ほど無恥で残忍だった国はない。彼らは非人道的な毒ガスや実験を行い、少女をレイプし、南京大虐殺を起こした。1895年の日清戦争以来、日本は2度にわたって大規模な侵略を行い、その蛮行による害は現在に至るまで最も大きい。日本は今でも、現実に向き合わず、罪を認めない。過去に傷つけられ、現在でも傷つけようとする人々に安心できるだろうか」

「あまり知られていないが、8カ国連合軍が北京に入ってきた時、日本兵はロシア兵のように残虐ではなかった。日露戦争では新政府は中立だったが、実際には日本寄りだった。第2次世界大戦後の賠償は中国自らが放棄した。731部隊の細菌実験は政治犯を対象に行われ、庶民は対象ではなかった。日本の統治の下で満州国はアジア一の経済体となり、秩序があった。改革開放初期に中国への援助が最も多かったのが日本。私は親日でもないし、理由もなく日本を恨んだりもしない。私が言いたいのは、『弱ければたたかれるため、自分が強くなるしかない』『日本と中国は一衣帯水で同じ文化圏にあり、共に手を携えて進むべき』『日本は中国の近代化に貢献した』『政府が反日を宣伝するのは国を弱くする』ということ。憤青(※愛国思想が顕著な若者)たちには歴史を補習してから発言してほしい」

「私は『メディア』が原因だと思う。庶民とは過去を忘れていくもの。細胞が生まれ変わるのと同じように、新しい世代の人はあの歴史を理解しているはずはない。それらはすべてメディアの問題だ。『メディアを制すれば政治を制する』という言葉を聞いたことがあるが、私たちが現在触れている歴史は党によるもの。ネットの小説や動画、ドラマ、新聞、日本の侵略について語らない媒体があるだろうか。こうした状況が続けば、日本に対する恨みが根をはり、他国の侵略は忘れ去られていく」

「侵略自体は弱肉強食であり、時代が生み出したものだから仕方がない。しかし、日本という国は確かにひどい。まず、日本は歴史的に見てわが国を侵略した時間が最も長い。次に、抗日戦争期に日本は『三光政策(殺し尽くす、奪い尽くす、焼き尽くす)』や細菌実験、南京大虐殺などを行った。こんな国はほかにない。そして、現在でも日本はドイツのように反省していないし、教科書では侵略には触れず、政治家は靖国神社に参拝し、軍隊をつくろうとしている」

「一部の人が、庶民が日本を憎むことを望んでいるから。戦後いったい何年が過ぎたのか。70年以上だ。一部の人々は何かにつけて仇日感情をあおっている。抗日戦争期のドラマを放送して、代々にわたって宣伝している。1990年代には日中関係がどれほど友好的だったかを忘れてはいけない。日本のドラマは毎日テレビで見ることができた。どうして庶民に前を向かせないのか」

「最も大きいのは政府による宣伝だろう。もし、中国が毎年、日本以外の国による事件や大虐殺を記念する活動を行い、毎日テレビドラマを流せば、モンゴルやロシアに対する恨みはもっと深くなっているだろう。そうしないのは国家の利益や政治的な必要性から。政府とはそういうもので、間違っているとは思わない」

「この問題では、多くの中国人が南京大虐殺を理由に挙げるだろう。日中関係を研究すると奇妙な現象がついて回る。それは、ここ10年の中国人の日本に対する憎しみの感情が深まっていること。南京大虐殺が理由であるなら、それは時と共に徐々に減少していくのが普通だ。中国が台頭するにつれて、日本への憎しみが増すのはなぜか。その答えは複雑な社会的要因のほかに、政府が社会の矛盾から人々の意識をそらそうと誘導していることがある。中国は経済の急成長で、中国人の極端な民族心理が膨張した。また、中国と日本に間にはまだ発展途上国と先進国という大きな差が存在しており、中国人は潜在的に恐怖と劣等感を抱いている。原因をつきとめ、薬を処方すれば、世世代代の友好の実現も可能になる」(翻訳・編集/北田)