【形・大きさ】
 舌の周りが歯形で「凹凸」になっていたり、むくんで「大きく」「厚く」なっている場合は、水分の調節を司る胃腸や腎臓が弱っている証拠。体力が充実していれば硬く引き締まっているので、たとえ舌が大きくても歯の跡は付かない。
 逆に、舌が「薄く」「亀裂」が入っているようであれば、栄養や水分不足の状態だ。口や喉が渇いていないだろうか。胃腸機能の低下とともに、胃炎や腸炎、胃・十二指腸潰瘍、胃下垂などが心配される。
 「齢をとると身体の水分が不足するため、舌も小さめになり亀裂が生じやすくなる。しかし、若い人がこうした状態であれば、心身ともに疲労していることが考えられます」(同)
 対策としては、消化吸収機能を整えるジャガイモやサツマイモ、米、大豆などの豆類、カリフラワーなどを摂ること。野菜は温野菜がよい。過剰な水分を取り除くには、大根、里イモ、昆布などがお勧め。味の濃いものや刺激の強い食べ物は避けよう。

【舌苔】
 色と同じぐらい重要なのが舌苔だ。
 「舌の表面が見えにくいぐらい苔が厚い場合は、胃腸に水分や不消化物が溜まっていることが多い。苔は、ベットリとして取れないものは『膩苔』、ボロボロと取れやすいものは『腐苔』と呼ぶ。いずれも胃腸不良が原因です」(医療関係者)
 これとは逆に、苔が薄い、あるいはまったくないのも問題だという。体液が不足がちで、抵抗力が落ちている可能性があるからだ。ちなみにアレルギー体質では、苔がまだらに抜ける「地図状舌」が見られることもある。
 「風邪で高熱の時や熱性の胃炎を起こしている時は、苔が黄色っぽくなり、黄色が濃いほど熱が高い。こうした状態が続き、体力が極端に落ちると、今度は黒みを帯びてくる。このサインは非常に危険な状態で、すぐに医療機関で診てもらうべきです」(同)
 次に、病状から舌の状態を見てみよう。

【肝機能障害】
 舌が薄く痩せ、色も青っぽい色をしている。理由は、肝臓で行われる栄養素の代謝や血行が滞るためだ。漢方では、肝臓は血液や栄養を蓄えて調整する働きを持つものと捉えられている。肝機能が低下して働きが弱くなると、体内の栄養が不足するため、舌は赤みがなくなり青っぽい色となり、脂肪肝も心配される。暴飲暴食には注意が必要だ。

【がん】
 免疫力、生命力の低下が舌に現れる。日本で一番多い死因は「がん」。免疫力や生命力が弱い人は、舌も同じように元気がなく、生気がない。乾燥して枯れた状態で、舌を出すと震えたり、まっすぐに出せずに曲がったりする。がんの進行具合が早い場合、舌が赤くなり黄色い苔が付くこともある。

 舌が今、どのような状態か。ぜひチェックする癖をつけるようにしよう。