雨で服が濡れた!着替えないままでいるリスクを専門家が解説

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梅雨の季節はもちろん、梅雨が明けても最近はゲリラ豪雨の心配もあり、そして9月になれば台風シーズンにも突入する。

雨に対する警戒は一日たりとも怠ることができない季節であるが、突然の雨に降られ、自身がずぶ濡れになったり、せっかく干した洗濯物が濡れてしまってガッカリという経験をお持ちの方は多いのではないか。そこで今回はライオンのお洗濯マイスター山縣義文さんに、突然のゲリラ豪雨に遭遇して濡れた服のまま過ごすことのリスクと、雨で濡れた洗濯物をそのまま干して着るのがNGである理由を教えていただいた。

■思いのほか雨は汚い

まずは考えてほしいのが雨の成分だ。

「主成分は水ですが、大気中のチリやホコリ、砂など微細な汚れも含まれています。せっかく洗濯物をキレイに洗っても、雨で濡れるとそれらが付着して汚れてしまいます。車の窓ガラスを思い浮かべていただくとよくわかると思います。ゲリラ豪雨やスコールで濡れたあと、砂で汚れていることもよくありますね。また、大気中の亜硫酸ガスなどが水に溶け、酸性を示すこともあります。pHが5.6以下の酸性雨などで洗濯物が濡れると、繊維が傷む場合もあります」(山縣さん)

酸性雨という言葉は聞いたことがあるという人もいるのではないか。しかし、その成分で洗濯物が汚れるうえに傷むことまであるとは……。やはり、雨に濡れた洗濯物はすぐに洗ったほうがよさそうだ。

■濡れた服は菌が増殖しやすい

家で干している洗濯物はおろか、出先でもゲリラ豪雨やスコールは突然やってくる。着替えもなく、仕方なく濡れた服をそのまま着続けていたという経験を持つ人もいるだろう。その場合は、ミクロの世界ではどのような現象が起きているのだろうか。

「菌は高温・多湿の環境を好みます。雨で濡れた服を着続けていると、湿気があるうえに体温で服の温度が上がるため、菌の増殖に好条件となります。着替えがない場合には、ハンカチなどで水分を取り除いたり、早く乾かしたりする工夫をするとよいでしょう」(山縣さん)

寒い冬に濡れた服を着続ける人は少ないと思うが、菌の増殖スピードが速くなりそうな夏こそ、早めに対処する必要があるという。

雨に濡れてしまった洗濯物は、面倒だが洗い直すしかない。また、濡れたままでいるのは健康面でも好ましくない。衣類も自分も、雨に濡れたときの対策をしておきたいところである。

「教えて!goo」では「洗濯物が雨で大濡れしたら、洗濯をし直した方がいいのでしょうか?」という疑問と皆さんの回答を紹介中だ。

●専門家プロフィール:ライオン お洗濯マイスター
工学博士。家庭向けおよび業務用洗浄剤の研究・開発に約30年携わった後、お洗濯マイスターとして活動。日々のお洗濯を楽しく、快適に行っていただけるよう、技術や研究に基づいたノウハウをわかりやすくお伝えしています。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)