自動車の購入を考えている消費者は、どのような要素を考慮して購入車種を決定するだろうか。自分の生活スタイルのほか、デザインや燃費、安全性などが主な検討要素となるだろう。これは中国でも同じだが、中国人の場合は考える要素がさらに存在する。(イメージ写真提供:123RF)

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 自動車の購入を考えている消費者は、どのような要素を考慮して購入車種を決定するだろうか。自分の生活スタイルのほか、デザインや燃費、安全性などが主な検討要素となるだろう。これは中国でも同じだが、中国人の場合は考える要素がさらに存在する。

 中国メディアの今日頭条は、中国の各省ごとに人気のある自動車を紹介している。中国でも地域によって売れる自動車の車種やブランドには統計的に見ても有意差があり、中国の経済格差や政治的格差を読み解くこともできる。

 例えば、日系企業が多く集まる広東省では上位5車種のうち1車種が米国系で、残り4車種が日系車となっている。反対に南京市のある江蘇省では日系車はトップ5には一車種も入っていない。かつて南京市では日系車をタクシー車両に採用したことで批判が殺到した経緯もある。記事は、統計を引用し、日系車の人気が高い地域は広東省、遼寧省、海南省の3省であることを伝えている。広東省と遼寧省はいずれも日系企業が多く進出している地域だ。

 また、北京ではハイクラスのドイツ車が人気だ。これは政府官僚の間でアウディをはじめとするドイツ車が人気であることが背景にある。中国ではドイツの高級車は成功者の証なのだ。一方、経済発展が相対的に遅れた貧しい地域では小型車や中国車に人気が集まっていることが分かる

 日本では高収入であっても生活スタイルを考えて小型車を購入する人が多いように見受けられる。しかし中国では、購入車種を決定するにあたり、メンツを重視する人が多い。結果として自分の収入以上の高級車を求める人もいる。また、住んでいる地域の反日感情や、親族の感情を考えて決定する人もおり、日系車の販売が好調だとはいえ、中国全土で満遍なく売れているわけではないのだ。中国を訪れる場合は、その地域でどのブランドの自動車が走っているか注目してみるのも面白いかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)