ゴルフをできる喜びを噛みしめながらのプレーでコースレコード達成!(撮影:米山聡明)

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<日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 3日目◇9日◇北海道クラシックゴルフクラブ(7,094ヤード ・パー72)>
 国内男子メジャー「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」の3日目。このムーンビンデーに、初日に武藤俊憲がマークしたコースレコード“64”を更新する選手が現れた。
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 イーブンパー25位タイから出たハン・リー(米国)がこの日9バーディ・ノーボギーの“63”をマーク。コースレコードを更新、トータル9アンダーまで伸ばし4位に浮上した。なお、国内ツアーでのベストスコアは12年の「日本シリーズJTカップ」の“62”。
 14年の12月に左ヒザを手術し、その影響で15年シーズンは特別保障制を全休。今季の国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」でツアーに復帰した。久しぶりに報道陣に囲まれ、この日のラウンドの感想を求められると、いきなり目頭を押さえ嗚咽。「またゴルフができるとは思わなかった」、190センチの大男はそういうとむせび泣いた。
 手術後、3ヶ月間歩くことができなかった。15年の4月にトレーニングを開始したが、9月には右足を骨折。度重なるケガにも負けず、ツアーに復帰を目指し懸命にリハビリに励んだ。飛距離は「前ほどは出ていない」と当たれば300ヤード飛んだドライバーも今では「270〜275ヤードぐらい」。まだ以前のようには振れない。
 それでもこの日、このスコアを出せたのは「パターが良かったから」。この第3ラウンドからキャディが初優勝した時に担いでくれた月森洋二さんになったから。10番のバーディは彼のアドバイスに従い、ピッチングから9番アイアンに変更。わずか50センチにつけ、「洋二、ありがとう(笑)」。息の合ったコンビで、伸び伸びとプレーできた。
 ツアーに復帰した時、プロ仲間が「みんなお帰りといってくれた。ギャラリーからも。嬉しかった。私は日本でプレーできてラッキーです」。そう話した時、涙は乾き顔にはこの日一番の笑顔が弾けた。一躍上位に躍り出たが、優勝は意識していない。ただ、「高いレベルのゴルフができて嬉しい」。ツアー関係者誰からも慕われる人格者、この日のナイスプレーをたくさんの人が喜んでいた。

<ゴルフ情報ALBA.Net>