東京五輪へ向け、天才プロゴルファー石川遼・航兄弟が2人そろって出場する可能性がでてきた。石川遼(24=CASIO)と、その弟・航(わたる・16)である。

 昨年11月のカシオワールドオープンでは兄のキャディーを務めて話題になったが、今度は6月14、15日に埼玉・武蔵CC(豊岡)で行われた埼玉県で優勝、ゴルファーとしての実力を見せつけた。国体の埼玉県最終予選会を兼ねた選手権で、プロを目指すトップアマが集結する中、第1日に67で飛び出し、通算4アンダーでの優勝だった。
 「優勝はフロックではない。前月に群馬・サンコー72CCで開催されたスプリングジュニアゴルフ選手権の15〜18歳の部を制し、男子ツアーのRIZAP・KBCオーガスタ(8月25日開幕、福岡・芥屋GC)の出場権も獲得している。未完成な部分が多いだけに、兄以上の声もある。プロデビューが楽しみです」(スポーツ紙記者)

 特筆すべきは、航が現在、全国屈指の進学校、埼玉県立浦和高校の2年生であること。今年も22人の東大合格者を輩出したエリート校で、航は文芸部に所属し、小説を書くのが趣味というインテリ高校生。ゴルフ名門校の杉並学院高校に進学し、実力を培った兄とは、対極的な道を進んでいる。
 「ゴルフ部のない超進学校を選んだのは、本人のIQの高さもあるが、遼をトッププロに育てた父の勝美氏が、今度は最後まで自身の手で最高のゴルファーを作り出したいと考えたからです。女子プロゴルフの宮里藍を育てた父・優氏は2人の兄(聖志、優作)を“実験材料”に、最終的に藍を作り上げた。勝美氏も遼を育てたノウハウを生かし、第2の矢を放ったのです」(同)

 勝美氏は周囲に「ゴルフの腕は遼ほどではないが、勉強も得意でゴルファーでも勉学の道でも将来が楽しみ」と話しており、東大に入学させ、“現役東大生プロゴルファー”として東京五輪に送り出すことを期待しているという。東京五輪のゴルフコースは石川家と同じ埼玉県の霞ヶ関CC(川越市)。この辺もしっかり計算している。
 「石川遼と松山英樹が米ツアーに参戦し、国内の男子ツアーはタレント不足。男子大会からスポンサーが逃げ出し、プロキャディーも女子ツアーに移動しつつある。そんな落ち目の男子ツアーを盛り返すには、スター選手が必要で、石川家に期待が高まっているのです」(大手広告代理店社員)

 '13年から米ツアーを主戦場とする遼は、腰痛のため2月上旬からツアーを離脱中。新妻とともに治療に専念する一方で、航にプロで通用する技術を伝授しているという。
2020年東京五輪が楽しみだ。