新型アウディQ7は先代よりも若干小さくなっていますが、それでも全長5070×全幅1970×全高1735mm(エアサスペンション装着車は全高1705mm)という巨体。

現在日本で買えるSUVの中でも(フォード、リンカーンのぞく)、キャデラック・エスカレードに次ぐ全長で、全幅は1985mmあるレンジローバー・ディスカバリーには及ばないものの、ボリューム感のあるフロントセクションもあって存在感は抜群です。

1

先代よりもシャープなラインと面構成によるフォルムにより、スッキリとした印象を受けますが、実寸は依然として大きく、狭い場所でのすれ違いや駐車などの取り回しが気になってきます。

そこで、ぜひ装備したいのがオプションの「アダプティブエアサスペンションパッケージ」。エアサスペンションといわゆる4WSの「オールホイールステアリング」がセットで用意されます。

新開発のエアサスペンションは、アクティブダンパー(制御ユニット)によりダンパーの減衰力だけでなく全高まで自動調整され、高速走行中は最大30mm低くなり、燃費向上などに貢献。オフロードを低速で走る場合は逆に最大60mm上昇することで悪路走破性を向上させます。

「オールホイールステアリング」は、電動のスピンドルを使ったリアのステアリング機構により、状況に応じて後輪を最大5度切ることができる装備で、低速では後輪が前輪と逆位相になることで、旋回半径を最大40cm減らすことが可能。

最小回転半径は、オールホイールステアリングなしの5.7mから、ありは5.3mまで小さくなります。さらに高速域では、前輪と同じ方向に後輪をわずかに切ることで、ステアリングのレスポンスを高めることが可能。

今回、割り振られた試乗車が「なし」仕様だったため、高速域のフィーリングは残念ながら確認できませんでしたが、駐車場内に設けられたパイロンを通過する極低速用の特設コースでは、冒頭で紹介した巨体とは思えない小回り性能が確認できました。

これなら大きなボディサイズにより取り回しが気になる方も懸念は緩和されるはず。

最大5度というと小さく感じるかもしれませんが、運転席からも後輪が逆位相に切れていることが目視できるほど。また、この手のステアリング機構は操舵フィールに違和感を覚えることも多々ありますが、ホンダやBMW、日産など各メーカーが投入してきた歴史もあってか、アウディが新機構と謳う出始めの割に完成度の高さも印象的でした。

「アダプティブエアサスペンションパッケージ」のオプション価格は46万円と、安いとはいえませんが、804万円〜という新型Q7を手にしようとする方なら選択できるのではないでしょうか。

(塚田勝弘)

46万円でも装備したい!新型アウディQ7の4WS「オールホイールステアリング」(http://clicccar.com/2016/07/09/384123/)