水の力で肌を健やかに、歴史あるフランスのスパタウン【ラ ロッシュ ポゼ村紀行】 #1

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パリから南西に約2時間、フランス中西部のヴィエンヌ県にあるラ ロッシュ ポゼという村をご存知でしょうか? のどかな田園風景に囲まれた、人口わずか1,600人の静かな村。ここに、毎年フランスだけでなく各国から多くの人々が訪れます。なぜなら、ラ ロッシュ ポゼ村は様々な肌トラブルを癒してくれる湧水が出ることで知られ、それを使ったヨーロッパ最大の水治療センターがあるからです。
皮膚病を癒す奇跡の湧水ラ ロッシュ ポゼ ターマルウォーター
この村に湧き出る水に癒しの力があることが知られるようになったのは14世紀。伝説によると、ある騎士がラ ロッシュ ポゼ村を通りかかったとき清らかな湧水を見つけ、休憩しようとしたところ馬が水の中へ飛び込んでしまったのだとか。水から出てきた愛馬を見た騎士は驚きます。馬が患っていた皮膚病がすっかり治っていたのですから。
時代は下って17世紀。この頃には治癒力を持つラ ロッシュ ポゼ村の湧水の評判は広く知られるようになっていました。ついにはルイ13世の主治医の興味を引くところとなり、彼が行った分析の結果、その効用が確かなものであるということが認められたのです。
18世紀末には、エジプト遠征から帰還したナポレオン軍が療養のためラ ロッシュ ポゼ村に逗留。そして1905年には一般に向けた水治療の施設であるターマルセンターがオープンしました。ターマルセンターは1913年にフランス医学アカデミーから正式に承認され、ラ ロッシュ ポゼ村はフランス有数のスパタウンとしてますます認知度をあげていくことになります。1930年代にはアンドレ・ジッドやジャン・コクトーなどの著名作家や芸術家たちが都会の喧騒を逃れるためにしばしばこの地を訪れたそうです。
ラ ロッシュ ポゼ村のターマルセンターの庭。奥のピンク色の建物が1905年のオープン当初に建てられた最初の水治療施設で、現在は治療に訪れる患者のカバーメイクを行う場所として利用されています。
緑と花があふれる、落ち着いた佇まいの古い街並みがつづきます。
中央広場では、地元でとれた野菜や花などを売るマーケットが行われることも。
ヴィジターセンターでは地ビールも販売中。
ラ ロッシュ ポゼ村のターマルセンターは、アトピーや湿疹、乾癬、火傷跡、がんの治療後のケアなどに患者が訪れる医療施設。肌によい成分を多く含む湧水を使った様々な治療方法を組み合わせて、皮膚科医が患者一人一人に合わせたプログラムを作り3週間にわたって治療にあたります。
美とリラクゼーションを追求するSPA SOURCE
しかし、治療目的以外の人は湧水の恩恵にあずかれないのかというと、もちろんそんなことはありません。一般の人が気軽に利用できるスパもあるのです。

SPA SOURCE(スパ・ソース)というこの施設。ここは、古くからフランスにおける肌治療の中心地として知られるラ ロッシュ ポゼ村に蓄積されたノウハウを最大限に活かした美容スパ。セレンなど美肌効果のある成分を含んだラ ロッシュ ポゼ ターマルウォーターを使った施術が受けられます。当然ながら敏感肌への対応は万全です。
数十分で受けられるフェイシャルケアやオイルマッサージ、3つの施術を組み合わせたウィークエンドプラン、1週間で20種類以上の施術を受けられるロングプランまでメニューはさまざま。アンチエイジングに特化したプランも充実しています。デトックス、痩身や美容医療、ワックス脱毛などの施術もあり、美しさ追求する女性(男性も)のあらゆる要望に応えてくれます。
(c)SPA SOURCE LA ROCHE POSAY, 2016

(c) SPA SOURCE LA ROCHE POSAY, 2016
施術の合間には、共同スペースにあるラ ロッシュ ポゼ ターマルウォーターを使った大きなプールやジャグジーで思う存分リラックスできます。他にもフィットネスやピラティスのレッスンなどのプログラムが複数用意されていて、数日間滞在しながら美と健康をトータルにケアするには最高の環境。パリからたった2時間のところにあるこの施設、週末などに気軽に訪れて、自然のなかで心身のメンテナンスをするのにぴったりの場所なのです。

いろいろな種類があるマッサージ用のアロマオイル。

ラ ロッシュ ポゼ ターマルウォーターが湧き出る水飲み場がありました。
日頃のストレスをすべて忘れられそうな、緑豊かな村の景色にも癒されます。
次回は、本格的な水治療を受けられるラ ロッシュ ポゼ村の「ターマルセンター」をご紹介します。

今回訪れた場所
SPA SOURCE(スパ・ソース)
取材・文・撮影 野澤朋代

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