反・セルライト! キレイなお尻のつくりかた

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執筆:南部 洋子(看護師)
監修:谷野 隆三郎(医学博士・医療法人社団天神会理事長・天神下皮フ科・形成外科医)


お尻や太ももについた憎き「セルライト」。
ダイエットをしても運動をしてもなかなかとれず、悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

皮膚の表面がでこぼこしていると、せっかくのヒップラインも損なわれてしまうもの。いったいどうしてセルライトはついてしまうのでしょうか?また、どうすればセルライトを解消できるのでしょうか?

そもそも…セルライトって何?

セルライトは、加齢や肥満によって皮膚表面のでこぼこが目立ってくるもののこと。お尻や太腿の裏側といった贅肉がつきやすい部分に多くみられます。

美容業界に血行をよくし、脂肪をもみ溶かす「エンダモロジー」という施術法が導入された頃から使われ始めた言葉で、医学用語ではありません。セルライトは欧米人の女性に多くみられていましたが、最近では栄養状態の変化によって日本人の女性にもセルライトが増えてきました。

セルライトは一度できると解消するのが難しいといわれています。

セルライトってどうしてできるの?

皮下脂肪の間には膠原繊維(こうげんせんい)でつくられた「隔壁」があり、脂肪はいくつもの部屋に分けられています。しかし、膠原繊維は加齢とともに弾力性を失ってしまいます。

一方、脂肪細胞が大きくなると、厚さを増した脂肪層に繊維性隔壁がついていけず、隔壁が皮膚に付着している部分が、下の筋膜に向けて引っ張られ、表面からは凸凹の凹に見えます。

隔壁の中の血管やリンパ管が、脂肪の肥大によって引っ張られたり圧迫されたりすると、血液やリンパ液の循環が悪くなって身体に不要な老廃物が溜まり、セルライトの部分にむくみができます。これが、セルライトがセルライトをつくる悪循環の理由です。

これが、検証はまだされていませんが、セルライトができる原因として医学的にもっとも妥当と考えられることです。

セルライト を作らない生活習慣って?

セルライトは年齢とともに大きく広がっていきます。
一度できるとなかなかとれないセルライト。できることなら、セルライトをつくらない生活を送りたいと思いますよね。

セルライトを作らないためには、食生活を改善し、適度な運動を心がけて肥満にならないことが重要です。

食事療法(カロリー制限)では、基礎代謝を上げる食べ物を積極的にとりましょう。玄米、緑黄色野菜、大豆、卵、肉類、魚類、ナッツ類などです。野菜は蒸したりゆでたりして温野菜にすると、たくさん食べることができます。

運動療法では、スポーツクラブで汗を流す、ダンスやジョギング、ウォーキングなどの運動を1週間に3日、2時間くらいは行いたいですね。

また、セルライトを予防し、むくみを取るには、血行を良くすることが大切です。

局所の血液やリンパ液の循環を改善するには、お風呂上りや入浴中にマッサージをしましょう。足先から心臓に向かって、気持ちよい程度の強さで、足や腕、わきの下、お腹などをもみほぐしまします。首を回したり、肩を上下させたり、腰を伸ばしたり、アキレス腱を伸ばすなどのストレッチも効果的です。

食事や運動以外で セルライト を軽減させる「エンダモロジー」って?

エンダモロジーは、吸引しながらローラーでマッサージをする施術で、エステティックサロンなどで行われています。血液やリンパ液の循環を改善し、むくみを取ってくれますが、同じ生活をしていると、やはり翌日にはすぐむくむ、ということが起こります。

セルライトがセルライトを作るというセルライトの悪循環を断つことはできますが、食事療法や運動療法と併用することでより効果が高まります。


<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師、看護師、タッチケア公認講師 株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー