太陽3つと惑星が絶妙なバランスで回る惑星系が発見される。惑星には「140年間ずっと昼」な状態も

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ケンタウルス座の方向340光年の宇宙に、3つの太陽をもつ惑星が存在することがわかりました。HD 131399Abと名付けられたこの惑星は木星の約4倍の質量を持ち、主星となる恒星Aの周りを周回しています。そして、恒星AはHD 131399Abを従えつつ、恒星Bおよび恒星Cからなる連星とも相互に絶妙なバランスを維持して周回しています。

このなんともヘンテコな、3つの太陽をもつ惑星HD 131399Abは、欧米混成の研究グループが南米チリにあるVery Large Telescope(VLT)を使って発見しました。この惑星は太陽の約7.8倍という明るさを持つ恒星Aの近傍(と言っても地球〜太陽間の約80倍)にあり、同時に2連星からの熱も受けています。いわばトースト状態の惑星の表面温度は、約580℃に達しています。

 

赤線が惑星HD 131399Abの軌道、青は恒星の軌道
 

惑星が恒星Aを1周するのにかかる時間は地球の時間軸で言えば約550年ほど。惑星からは常に3つの太陽が登ったり沈んだりしているように見え、だいたいの時期においては地球と同様、1日に昼と夜の時間帯が存在します。ただ約550年のうち惑星が恒星AとBCの間に位置する140年程度の期間は、"ひたすら昼間"の状態が続くとのこと。

今年4月には、3つの太陽をもつ惑星系としてKelt-4が発見されています。Kelt-4では惑星Kelt-4Abと、2つの恒星からなる連星Kelt-4BおよびCが主星であるKelt-4Aのまわりを周回しています。また同様の惑星系はこれまでに複数見つかっています。

今回の発見で特に珍しいのは、惑星を持つ恒星Aと、B&Cが互いにバランスして回っているところです。従来はそのような状態で惑星が存在するのは難しいと考えられていました。研究者は「惑星HD 131399Abがこの場所で形成されたのか、どこかからやってきたのかはわからない」としつつも「これまでの惑星系の常識をくつがえす発見だ」と話しています。

なお、惑星がこれから先もずっとこの状態を維持できるのかどうかはわかっていません。もしかするとある時点で重力のバランスが崩れ、どこかへ弾き飛ばされる可能性もゼロではないとのことです。