“相思相愛”だったインテルが撤退…カンドレーヴァ、移籍先候補はナポリに

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 ラツィオに所属するイタリア代表MFアントニオ・カンドレーヴァが、ナポリへの移籍について決断を迫られているようだ。イタリアメディア『Sportitalia』が6日に報じた。

 カンドレーヴァについてはインテルが獲得を目指し、同選手も移籍を希望。すでに加入が個人合意に達したと報じられていた。しかし3日付のイタリア紙『ラ・レプッブリカ』によれば、移籍金額をめぐってクラブ間交渉が難航。インテルが獲得レースから撤退する可能性を報じられていた。

 今回の報道によると、中国資本「蘇寧電器」がインテルの経営権を取得したことで、補強の方針が変化した模様。同クラブは将来が嘱望される若手の獲得を積極的に目指すこととなり、29歳のカンドレーヴァの獲得は見送ることとなったと報じられている。

 インテルの撤退を受け、カンドレーヴァの獲得に乗り出しているのは現時点ではナポリだけになったと見られる。ナポリはラツィオのクラウディオ・ロティート会長が要求する移籍金2500万ユーロ(約27億8000万円)に近い金額を支払う用意があるという。しかし、カンドレーヴァ自身はインテルへの移籍を希望していることから、ナポリ移籍を受け入れるかどうか、最終的な決断が本人に委ねられているものと見られる。

 カンドレーヴァは1987年生まれの29歳。2007年にウディネーゼへ加入し、リヴォルノやユヴェントス、パルマ、チェゼーナへのレンタル移籍を経験した。2012年からはラツィオでプレー。今シーズンはセリエAで30試合に出場し、チームトップの10ゴールを記録。現在開催中のユーロ2016では、イタリア代表の一員として準々決勝までの全5試合中2試合に出場した。