6日、英国は先月の国民投票でEU離脱派が勝利したが、EU各国との交渉を前にして離脱派の中心人物の党首選不出馬や党首辞任が続き、「離脱派の逃亡」との指摘も上がっている。写真はロンドン。

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2016年7月6日、英国は先月の国民投票でEU(欧州連合)離脱派が勝利したが、EU各国との交渉を前にして離脱派の中心人物の党首選不出馬や党首辞任が続き、「離脱派の逃亡」との指摘も上がっている。こうした現状に台湾文化部の初代部長を務めた作家の龍応台(ロン・インタイ)氏は、自身の見解を語っている。

離脱派をけん引したボリス・ジョンソン前ロンドン市長は次期首相の本命視とされていたが、先月末に次期首相となる保守党党首選への不出馬を表明。さらに、同じく離脱派の中心人物であった欧州議会議員のナイジェル・ファラージ氏は4日に「イギリス独立党」の党首を辞任すると表明した。ファラージ氏は党首辞任表明の際、「離脱派の勝利で私の政治的な目的は達成されたと考えた」と発言している。

これに対し龍氏は、「民衆は離脱派がただあおっていただけで、離脱後の山積された問題に対し解決のすべを持っていないと気が付いたことだろう。離脱派は何の準備もなく国家を崖のふちに誘導したのだ。どうしてよいのか分からなくなると、『私の任務は完了した』と放り投げた。政治家の態度は問題だが、それを見抜けなかった民衆にも責任はある。英国がピンチを迎えている一方、ドイツ・フランクフルト、オランダ・アムステルダム、アイルランド・ダブリンなどは英国に代わり金融の中心都市になろうと策を講じている。すでに多くの金融機関はフランクフルトで不動産を購入しロンドンの拠点を移転させようとしている」と英国の危機について指摘した。

さらに、「民主的な行為は民衆に対する要求も高い。英国人はファラージのような政治家に追随し今回の決断を行ったが、決断した以上はそれによって生じる責任を負わなくてはならないのだ」と見解を述べた。(翻訳・編集/内山)